Two flowers12

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まず最初に指先で首に触れ、頭の中でイメージを固める


唇の向き

角度

力加減


全てを確認し終えて
再びスニョンの表情を見る


「……」


目も口もぎゅっと閉じて

呼吸すら忘れているような雰囲気


嫌がってるんじゃないといいけど…



『きゃ〜』

『あらあら』

『ホシㅋㅋㅋ』



狙いを定め

スニョンの首に そっと唇を寄せる


ピクッと肩が跳ねた気がしたけど
やっぱり呼吸は感じられない



「スニョア？」

「…ぷはっ、」

「大丈夫？」

「はぁ、はぁ、……大丈夫」

『息止めてたの？』

「あ

…そうみたいです。無意識のうちに」

『ご苦労さまㅎㅎ
おかげで綺麗にできたわよ』

「おお」


首元のキスマークを鏡越しに見つめるスニョン


「すごい。絵に描いたようなキスマーク」

『ね。さすがSEVENTEENのセクシー担当』

「え？」

「やめてくださいヌナ！Aにそんな担当させちゃダメです」

『なんでよ〜』

「私 色気ないですもん」

『うん？』

「何言ってんだ…(逆だろ。これ以上セクシーになられたら困るんだよ)」

『Aは相変わらず鈍感？』

「そうなんですよ。何とかしてくださいヌナ」

『そんなところも可愛いとか思ってるくせに』

「……」

『図星ね。ベタ惚れじゃん』

「ヌナ！」

『おー怖い怖い。

A、こことここにもお願いできる？』

「2つですか？」

『そう。角度はこんな感じで』

「わかりました」

「あと2回も…」

「スニョン、嫌だったら遠慮なく言ってね？我慢してまでやることないから」

「違うって！どっちかって言うと嬉し……いや、嬉しいってのもおかしいんだけど。何だ。うん。
とにかく！嫌だなんて1ミリも思ってないから！」

『ㅋㅋㅋㅋ』

「…ヌナ 少し向こうに行っててくれます？」

『あ〜 ホシったら。Aと2人きりになって何をするつもり？』

「なっ、！？

ち、ちが、違いますよ！変なこと言わないでください！」

「ふふ」

「違うから！A、誤解しないで」

『いいリアクションね。からかい甲斐があるわ』


オンニに翻弄されて
スニョンは両手で顔を覆う


「ひどい…いじめだ、こんなの」

『わかったわよ。静かにしておくから』

「本当ですか？俺はもう何を信じればいいのか…」


顔を隠したままブツブツ呟くスニョン


本人が見えてないうちにやってしまおうか、と思い

ゆっくり近づくと



「うぇっ！？」

「わっ」



タイミング良く顔を出したスニョンと

至近距離で目が合った

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