4 ページ9
「どうした！？
大丈夫か？A」
「んん…」
「すごい汗だ」
「え？」
「もしかして、熱があるんじゃないか？」
荒い呼吸を繰り返し、額に異常なほどの汗をかいているA
どう見たって顔色も悪いのに
ジフンに言われるまで全く気づかなかった
俺は冷静さを失っていたらしい
「熱いな。かなり高熱かも」
「……」
「A、わかるか？俺のこと見える？」
「…
…ジフ、ナ」
「意識はあるな。
救急車呼ぶか。いや、タクシーで行った方が早いか？」
「まっ…て」
「ん？」
「行かな、い」
「え？こんな状態で何言ってんだよ」
「そうだぞA。みんなに迷惑かかるとか、そんなこと気にしてるなら」
「違うの」
俺の腕にしがみつき必死に首を振る
「外、出たくない……今は、ここにいたい」
Aの手が震えてるのは熱の所為かと思ったけど
何かに怯えているようにも見える
「病院に行きたくないとしても、こんな高熱なんだから医者に診てもらわないと」
「…わかった。ここにいよう」
「あ？
おい、スニョン。今は病院行くように説得するべきだろ。何すぐ受け入れてんだよ」
「Aは病院に行きたくないんじゃなくて、ここを離れたくないんだよ。外に何か嫌なことがあるんだ。きっと」
「……」
「高熱は心配だけど、こんなに嫌がってるAを無理に連れ出すなんてできない」
「…Aが嫌がってること、って」
ジフンと顔を見合わせ
静かに頷く
確信はないけど、きっとストーカーの件だろう
「A
部屋入っていい？ベッドまで運ぶ」
「…ありがと」
苦しそうに呟いたAを抱き上げ、寝室へと向かう
「熱測った方がいいか。冷却シートあるかな」
ブツブツ言いながら部屋の中を歩き回るジフニ
看病なんて慣れてないから戸惑ってるんだな
まぁ、俺も同じだけど
「よいしょ」
「ごめんね、スニョア」
「謝ることないよ。
そんなことより、何か欲しいものある？水持って来ようか」
「うん…ありがとう」
依然としてつらそうではあるけど
水を飲むと、少しだけAの表情が和らいだ気がした
「A これ」
「ふふ
前もジフニに貼ってもらったね」
「これくらいしかできないから」
ジフンがAのおでこに冷却シートを貼り、体温計を手渡す
笑顔が見えてホッとした
「スンチョリヒョンに電話して来る」
「おう」
「あ…練習の時間
ごめんね2人とも。私の所為で」
「気にしなくていい。謝るの禁止」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 700人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモン(プロフ) - K A.さん» 長い道のりお疲れ様ですㅎㅎ 面白いと言って頂けてとても嬉しいです🥲💕大好きなジュンピを応援してもらえてなんだか嬉しい…K A.さんも作中のブーちゃんと同じ気持ちですかね😌今後ともよろしくお願いします！ (2022年12月10日 6時) (
レス) id: 3b4fb2b588 (このIDを非表示/違反報告)
K A.(プロフ) - すごく面白くて初めから一気読みしてしまいました！ジュンくん健気すぎて本当に報われて欲しすぎます…😭 (2022年12月8日 3時) (レス) @page50 id: ff6a8b7ce8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ヨンアさん» 思いつくままに書き上げましたが、気に入ってもらえてよかったです🥰読みたいお話のイメージがあったら、是非教えてくださいね！今後ともよろしくお願いします🙌🏻 (2022年12月7日 20時) (レス) id: 3b4fb2b588 (このIDを非表示/違反報告)
ヨンア(プロフ) - スニョン😭物怖じせず体張って守るところカッコよすぎます😭🫶🏻好きが溢れる〜！！！！スニョンとのイチャイチャまってます！！！！ (2022年12月6日 21時) (レス) @page50 id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
toshokan0530(プロフ) - レモンさん» ぜひぜひスキンシップ多めでお願いします！！楽しみに更新待ってます！ (2022年12月5日 2時) (レス) id: 1e72ceb0e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レモン
| 作成日時：2022年9月26日 18時
