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『…水戸くん…？』
水「ん？」
不安そうに、オレを見上げるAちゃん。
『…なんか、今日変だよ』
水「そう？いつも通りだけど」
『…絶対変だよ』
水「いつも通りだって。いつも思ってる。
どうしたらAちゃんは流川と
別れてくれるかなって。オレを見て
くれるかなって」
『…そろそろ、バスケ部行こっか…』
そう言って、気まずそうに立ち上がったAちゃんの腕を掴む。
『っ、みとく』
そのまま、その腕を引いた。
バランスを崩したAちゃんの体が
俺の中に倒れ込んでくる。
Aちゃんが離れようとする前に
その体を抱きしめた。
『ちょっと水戸くん…！ダメだって…！』
水「…ごめん、けど、もう少し」
『でも…！』
ダメだよ、と離れようとするAちゃん。
まだ、離してあげない。
ちゃんと、俺の匂いがつくまで。
水「…はぁ」
あー、いいな。
この、香水でも柔軟剤でもない、匂いが。
落ち着くようで、気分が昂ってくる
不思議な感覚になる。
水「好き」
独り言のように呟くと、Aちゃんの
肩がびくり、と跳ねる。
そろそろ、いいか。
ゆっくり、Aちゃんから体を離す。
水「…」
『…』
俯いたままのAちゃんの顔を覗き込む。
髪の毛の隙間から、ほっぺから耳まで、真っ赤になった顔が見えて
水「ははっ」
思わず笑うと、やっとAちゃんが
顔を上げた。
『な、んで笑うの、最悪！』
赤い頬で、目を逸らしながら怒る顔が
余計に可愛い。
水「ごめん…でも、意識してくれた？
俺のこと」
『…私は、楓が好き、だから…』
水「…知ってる。けど、しばらくは
俺の事で頭いっぱいになってくれるだろ？
それでいい、今はな」
『なにそれ…』
水「…そろそろ行ってこいよ、流川の
ところ」
『…うん』
パタパタと、逃げるようにAちゃんは
屋上から出て行った。
カシャンと、後ろのフェンスに頭を預けて
空を見上げる。
気づけばいい。
俺はいつだって、Aちゃんを攫う準備は
できてる。
俺からの宣戦布告だよ、流川。
ポケットから、ここに来る前に吸った
タバコを取り出して
火をつけた。
この匂いに気づいたら、
…Aちゃんの気持ちが、俺に傾いてる
事に気づいたら
アイツは、どう出るのか。
少し、楽しみだな。
もちろん、負けるつもりは…ねぇけどな。
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シルビア☆姉貴 - 牧さん、、、、格好良すぎる！！！！(^o^)v(*^^*)(^ω^) (2021年7月16日 11時) (
レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
梅(プロフ) - 面白すぎ！！！！めっちゃファンです！！スラムダンクハマりたてなので凄いときめく！応援してます！ (2021年3月29日 0時) (レス) id: 2912baf146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモーン | 作成日時：2021年1月22日 15時
