仙道彰＊いちご ページ34
「ありがとうございしたー」
♪〜♪〜
仙「『あ』」
〜
学校の補修帰り。
帰宅路にあるコンビニから出てきたのは
後ろの席の男子だった。
『部活帰り？』
仙「そっちは？」
『補習』
そう言うと、仙道はバカにしたように
短く笑った。
『仙道だってたいして変わらないくせに』
仙「だな」
本来なら仙道も補習組のはず。
でもこの男、ただものではない。
こ陵南バスケ部のエースなんだから。
夏休みはインターハイ真っ只中。
先生達もそれを考慮して、仙道には
バスケに専念するようにしてるに違いない。
『次の試合も勝てそうですか？』
仙「もちろん｣
さすがぁ、と空を見ながら応えると、
仙道がのぞきこんできた。
仙「見にきてよ、試合」
『行けたらね』
仙「とか言って、毎回来てんの
知ってるぜ？」
なんで知ってるんだ。という目で
仙道をみると
なにもかも見透かしたような瞳と目が
合う。
仙「…」
『…何』
仙「いや？」
なんだか笑みを浮かべたままの仙道から
視線を正面に戻す。
仙「あ、そーだ」
ふと、仙道が何か思い出したように
鞄をあさった。
仙「これやるよ」
『…飴？』
差し出された手の中には棒付きの丸いキャンディ
だった。
『買ったの？』
仙「くじで当たった」
くじ…そういえば今クジ引きやってたなぁ
あそこのコンビニ。
『いらないなら貰うけど』
仙「どーぞ｣
仙道の手から雨を受け取る。
仙「包み紙もくじになってるらしいぜ」
『へぇ！』
飴の包みを取ると、裏側に文字が見えた。
『ハズレ、だって』
仙「残念」
あーあ、と飴を口に入れると歯にあたって
カランと音が鳴って、次に甘い味が広がった。
仙「…うまいか？｣
『うん』
仙「俺にもちょうだい」
…え？と思った時には
仙道が棒の部分を手に取って私から
キャンディを奪っていた。
そのまま
さっきまで私の口の中にあったキャンディを
ためらいなく自分の口に含んだ。
仙「…甘」
そう言って仙道は少し眉をひそめた。
甘い物、苦手だっけ？
いや、それよりも…
私の目は仙道の口元に釘付けで。
これって、あれじゃないの…？
カップルとかがよくやる…
ガリッ
仙「あ、噛んじまった、悪い｣
『え、あ、別に…』
ボリボリと仙道の口の中で砕かれる飴。
仙「当たったらまたやるよ」
『う、うん』
ポン、と私の頭に手を乗せた仙道を
見上げると
今までで1番、意地悪な顔をしていて。
貰ったキャンディの味はすっかり忘れて
しまった。
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シルビア☆姉貴 - 牧さん、、、、格好良すぎる！！！！(^o^)v(*^^*)(^ω^) (2021年7月16日 11時) (
レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
梅(プロフ) - 面白すぎ！！！！めっちゃファンです！！スラムダンクハマりたてなので凄いときめく！応援してます！ (2021年3月29日 0時) (レス) id: 2912baf146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモーン | 作成日時：2021年1月22日 15時
