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と、そのとき玄関でｶﾞﾁｬという音と共に「空いてんじゃん……」という声が聞こえた。
え、空いてるの？
我ながら不用心だな、今後気を付けないと。
いや、今はそんな事考えてる暇はない。
考えろ 考えろ どうやってこの場を切り抜けようか。
そんな
「A…返事くらいしてよ」
『……ごめん』
真剣な顔で見つめられる。
いやだ、その言葉をまだ聞きたくない。
「……そんな辛気臭い顔しないでよ」
『だって、……迷惑だったでしょ？』
「……はぁ、もー」
「俺もさ…Aの事好きなんだけど」
『え……はぁ！？』
きんときも……私の事が好き？
理解が追い付かない、聞き間違いかな？
まさか、そんなことあるはずない。
全部夢なのか、多分そうだろう。
『……夢だよね？』
「いや、現実」
「……俺と付き合ってくれない？」
そう言ってきんときは頬をほんのりと紅く染めた。
答えはもう出ている、両想いだって分かったんだから。
気付けば考えるより先に言葉は出ていた。
『はい……！』
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〈 伝 kn 〉と同じ世界線の話です。
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終わり
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作者名：れもん | 作成日時：2018年10月31日 17時
