花 br ページ13
br side
花のように笑う君の傍に居たくて、沢山壊して奪ってきた。
だけど、どうやっても君の気持ちだけは手に入らなくて。
どうすれば良いのかな。
どうすれば君を僕のものに出来るのかな。
どうすれば永遠に美しい君を見てられるのかな。
どうすればどうすればどうすればどうすれば
どうすればどうすればどうすればどうすれば
どうすればどうすればどうすればどうすれば
どうすればどうすればどうすればどうすれば
どうすればどうすればどうすればどうすれば
…………
ああ、そっか。
君を永遠にしちゃえばいいんだ。
なんでこんな簡単な事に気付けなかったのかな。
そうと決まればすぐに決行しよう。
早くしないと君が壊れちゃう。
待ってて、A。
もうすぐ僕が迎えに行くから。
「……A？何してるの？」
『…ぶ、ぶるーく？待って、来ないで』
僕が近づくと一気に顔を青ざめるA。
ふと、足元を見ると枯れた花が散りばめられていた。
『…ああ、もう枯れちゃったんだ』
水を与えないだけで醜く姿を変えてしまう花なんていらない、必要ない。
僕が欲しいのは永遠なんだ。
『っ、ごめんなさい』
「大丈夫だよ、僕枯れない花を見つけたんだ」
そう言うと、Aは先程とは比にならない位輝いた目で見つめてきた。
……そっか、それじゃあ君も素直に受け入れてくれるよね。
だって君は僕を怒らせないように穏便に済ませようと必死だもんね。
「A」
「これ、飲んで？」
すると、Aは少し戸惑いつつも僕の手に乗せられた大量の錠剤を飲み込んだ。
君は僕には逆らえないけど、どうしても君の気持ちだけは手に入らない。
さぁ、後は待つだけだ。
ずっと一緒に居ようね、僕の永遠の花。
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作者名：れもん | 作成日時：2018年10月31日 17時
