＊melt＊ ~溶かされていく~ (ページ8)

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あれからお風呂を順番に出て、髪を乾かす。

廉「髪の毛乾かして欲しいなぁ～っ」

わざと大きな声で、呟いている。

少しからかって、無視してみると…

後ろからぎゅってされて廉の体重がかかる。

A「…なにっ//」

廉「なに、ツンツンしとるん？」

廉「そんなことしてると今日の夜、寝かさへんよ？」

A「…？！」

私は急いでドライヤーを持ってきて、乾かす。

A「よしっ！乾いたよ！」

廉「じゃあベッド行く？」

A「…んなっ？！ま、まだ寝ないからっ」

廉「寝ようや～。高校生になって、体も成長したんやろ？w」

A「へ、変態っ！！//」

私はテレビのリモコンを手に取り、電源を付けた。

廉「Aがテレビ見るなら、俺も見る」

私の隣で一緒に恋愛ドラマを見てて…

きゅんきゅんのシーンがきて、

A「こんなことされたらヤバイよね！！」

話しかけても返事がなくて、隣を見るとすやすや寝てる廉。

A「…寝てんじゃん。」

ドラマを見終えて起こそうと思ったけど可愛そうだし…

私じゃベッドまで運べないしなぁ。

…なんかドラマで、布団をぐるぐる巻きにして運んでるのを見たぞ？ww

近くにあった毛布が目に入り、廉にぐるぐる巻き付け紐で縛る。

…寝室まで引きずるかぁ。

A「…よいしょっ」

すーっと寝室まで引っ張って、ベッドにボフッと優しく寝かす。

廉「・・・んんっ」

ちょっと起きそうだったけど、すぐに深い眠りについた様子。

私も隣に寝ようとすると…

ﾋﾟｺﾝｯ!!

LINEから新着メッセージが。

画面には、”紫耀”って名前が見えて急いでスマホを手に取る。

『あのさ…明日の日曜日空いてる？』

…って、メッセージが来てて

明日かぁ。空いてたよね

『空いてるよ』

…って返事をしたら、明日の朝にこの家の近くにある桜公園に集合って言われた。

時間とかも教えられて、最後はおやすみって言い合って私は廉の隣に寝る。

廉が布団を独り占めするから、私は廉に抱きつく。

…温かいっ。

…しかも心臓がはち切れそう。