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ちょうど観光客の人たちも帰ろうとしていたのか、駅のホームは東京方面に帰る人たちでごった返していた。

都会とは離れた場所なのに、人の多さは東京と変わらない。


「花緒ちゃん、こっち」


伊野尾くんが私の手を引いてくれる。

人ごみに抗いながら、なんとか電車に乗れた。

行きの電車よりも人が多いのは、気のせいじゃないだろう。

隣の人との距離が近い。


「あの、手、…」


伊野尾くんは窓の外の景色を見ている。

つながれたままの手を、知らんぷりしているんだろうか。


どうしよう、わざと……なのかな?

体温がぐんぐん上がって、体が熱くなる。

手のひら、汗ばんできちゃった…。


「伊野尾くん…」

「ん、なに?」


恥ずかしくて引っ込めようとした手を、伊野尾くんが絡めとる。

そのまま握られて離してくれない。

びっくりした私を、伊野尾くんはからかいたそうにして笑っていた。

でも、何も言ってくれない。


行きの時間から考えて、たしか東京まではあと1時間くらいかかる。

1時間、このまま……。

1日歩いて、楽しくて、少し疲れていて。

それなのに、握られた手のひらにばかり意識が向いて、それ以外のことは何も考えられなくなってしまった。

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧   
作品ジャンル:恋愛
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藤子(プロフ) - まつさん» まつさん、ただいま戻りました…!変わらず待っていてくださってうれしいです(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年12月14日 19時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - 藤子さんおかえりなさーい(∩´∀`∩) (2020年12月14日 2時) (レス) id: c1ce19b84f (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - まつさん» 二人きりの夜にどう出るか…彼にかかってますね!いつも読んでくださってありがとうございます(^^) (2019年9月2日 0時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - ドキ(*´ェ`*)ドキ……ドキ(*´ェ`*)ドキ (2019年9月1日 14時) (レス) id: 1721241396 (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - まつさん» まつさん…!!以前と変わらず待ってくださっていたことが本当に嬉しいです…( ; ; )!もう少しで完結させるつもりです、番外編でもっとらぶらぶしてほしいな〜なんて…よければ今後もご覧くださいね。本当に感謝です。 (2019年8月14日 8時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藤子 | 作成日時:2017年1月5日 20時

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