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「……もー、花緒ちゃん笑いすぎ」
「ごめん…、でも面白かったから」
水に浮かんで流されていくお札を慌てて追いかける姿。
私だけが知っていると思うとうれしくて。
緩む頬を隠そうと、伊野尾くんの慌てぶりが面白かったから笑う振りをした。
「そんな笑うなら、次から助けてやんないぞ」
「えー…それは次何かあったら困るなぁ」
「でしょー?でも俺、ちょっとかっこよかったっしょ?」
伊野尾くんは私の一歩前に出て、顔を覗き込んできた。
からかう口調の彼に、私はバカ真面目に答えてしまって。
「……うん、かっこよかった…よ?」
「え、………」
「………」
「………」
私の素直な言葉のせいで、伊野尾くんも黙ってしまった。
でも、今の沈黙がいやじゃない。
苦しくもなく、無理にしゃべろうとしなくてもいい今の空間が心地良いのは、どうしてなんだろう。
伊野尾くんをかっこいいと思ったこと、正直に伝えられたからかな…?
時間は夕方なのに、まだ太陽は上にある。
黙ったまま2人で歩いて、道沿いのお土産屋さんを覗くと。
「わあ、かわいい…!」
「へー、綺麗だねえ」
「素敵な色…」
鎌倉には外国人のお客さんもたくさん来ていた。
今入ったお店は外国人向けというよりは、日本人向けの小さなお店。
ずらっと並ぶ和風のストラップ。
ひもの部分を持ち上げて、ガラス細工をのぞき込む。
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藤子(プロフ) - まつさん» まつさん、ただいま戻りました…!変わらず待っていてくださってうれしいです(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年12月14日 19時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - 藤子さんおかえりなさーい(∩´∀`∩) (2020年12月14日 2時) (レス) id: c1ce19b84f (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - まつさん» 二人きりの夜にどう出るか…彼にかかってますね!いつも読んでくださってありがとうございます(^^) (2019年9月2日 0時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - ドキ(*´ェ`*)ドキ……ドキ(*´ェ`*)ドキ (2019年9月1日 14時) (レス) id: 1721241396 (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - まつさん» まつさん…!!以前と変わらず待ってくださっていたことが本当に嬉しいです…( ; ; )!もう少しで完結させるつもりです、番外編でもっとらぶらぶしてほしいな〜なんて…よければ今後もご覧くださいね。本当に感謝です。 (2019年8月14日 8時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤子 | 作成日時:2017年1月5日 20時