137 - side Kei ページ43
──朝。
狭いシングルベッドの上に、二人でぎゅうぎゅうになって眠った。
起きて一番最初に目に入ったのは花緒の後ろ姿。
キャミ一枚で寝ているから白い背中が見える。
枕に垂れた髪の毛が艶やかで綺麗だ。
可愛い寝顔が見たいなあ。
起こさないようにそっと近づいて、正面から見て。
あんまり可愛いもんだから起こすのが可哀想になったけど、あいにく今日から大学の後期が始まる。
「ねー。寝てる?」
「………」
「狸寝入りじゃないな?」
「………」
「ほんとに寝てんのかい」
起きていたならまた楽しかっただろうな。
花緒越しに床が見えたら、昨日お互いに脱いだTシャツやら何やらが散らばっていた。
まあ花緒のは恥ずかしがるところを俺が脱がしましたけど。
彼女と二人で旅行した大ちゃんのことをやらしいと言ったけど、これはこれでだいぶやらしいわ。なんていうかリアル。
布団から出ている二の腕も、あわよくば全身も、本当はもっと、ずっと触ってたい。
今度は朝からでもイチャイチャできるように、次の日が休みのときに誘おう。
そんな下心いっぱいのまま、俺は先にベッドを出た。
付き合う前とは違う、「次」の約束ができるこの関係は、俺がずっとほしかったものだった。
「また今度」といつ訪れるかわからない時間を楽しみに別れていた頃とは違う。
花緒はあまり積極的じゃないし、俺もマメな方じゃない。
お互いいつから良いなって思ってたのかなあ。
二人で答え合わせするのも、楽しいかもしれない。
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藤子(プロフ) - まつさん» まつさん、ただいま戻りました…!変わらず待っていてくださってうれしいです(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年12月14日 19時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - 藤子さんおかえりなさーい(∩´∀`∩) (2020年12月14日 2時) (レス) id: c1ce19b84f (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - まつさん» 二人きりの夜にどう出るか…彼にかかってますね!いつも読んでくださってありがとうございます(^^) (2019年9月2日 0時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - ドキ(*´ェ`*)ドキ……ドキ(*´ェ`*)ドキ (2019年9月1日 14時) (レス) id: 1721241396 (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - まつさん» まつさん…!!以前と変わらず待ってくださっていたことが本当に嬉しいです…( ; ; )!もう少しで完結させるつもりです、番外編でもっとらぶらぶしてほしいな〜なんて…よければ今後もご覧くださいね。本当に感謝です。 (2019年8月14日 8時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤子 | 作成日時:2017年1月5日 20時