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「ねえ、今はどこまで許してくれる?」
そう言って伊野尾くんは私の額にキスを落とした。
瞼、目尻、鼻の先、頬…唇はどんどん下っていく。
「くすぐったいよ、」
「えー。くすぐったいだけ?」
「んっ…」
ぺろり、唇を舐められた。
びっくりして結んだ唇を上、下と食まれて、伊野尾くんの下は顎を伝っていく。
「やじゃな、けど…ね、声でちゃうから…」
「あんまり大きい声出しちゃうと、聞こえちゃうもんね」
「だから、やめ…あっ」
首筋を辿った熱い舌は、今度は薄い皮を食んで。
震える手で伊野尾くんの服を握ると、私の困惑に気づいてくれたのか、綺麗な手で上から包んでくれた。
「俺と知っていこうよ。ひとつずつ、ゆっくりでいいから。二人でペース合わせればいいじゃん」
「私、伊野尾くんについていく自信ない…」
伊野尾くんがどきどきすることばかり仕掛けてくるのが悪い。
慣れてないって言ってるのに。
「俺だって初めてのことばっかだよ」
「…うそ。私より全然余裕…」
「余裕ぶらないとかっこ悪いからね。だから俺の経験値、あんま高く見積もんないで」
“好きだから、手ぇ出ちゃってごめんね”
許しを乞う唇の言うとおりにしてしまうのは、恋をしてしまった弱味なのだと思った。
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藤子(プロフ) - まつさん» まつさん、ただいま戻りました…!変わらず待っていてくださってうれしいです(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年12月14日 19時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - 藤子さんおかえりなさーい(∩´∀`∩) (2020年12月14日 2時) (レス) id: c1ce19b84f (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - まつさん» 二人きりの夜にどう出るか…彼にかかってますね!いつも読んでくださってありがとうございます(^^) (2019年9月2日 0時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - ドキ(*´ェ`*)ドキ……ドキ(*´ェ`*)ドキ (2019年9月1日 14時) (レス) id: 1721241396 (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - まつさん» まつさん…!!以前と変わらず待ってくださっていたことが本当に嬉しいです…( ; ; )!もう少しで完結させるつもりです、番外編でもっとらぶらぶしてほしいな〜なんて…よければ今後もご覧くださいね。本当に感謝です。 (2019年8月14日 8時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤子 | 作成日時:2017年1月5日 20時