検索窓
今日:3 hit、昨日:15 hit、合計:78,649 hit

126 - side Kei ページ32

「……あれ、花緒寝ちゃった?」

「ん、そうみたい」


花緒が夜に弱いのは、今に始まったことじゃない。

日付が変わる少し前、花緒は俺の肩にもたれてうとうとしていた。


「こう見るとお似合いのカップルですね〜」

「伊野尾さん、告白の言葉は!?」

「ひみつですー」

「つまんねーなー」


記者にでもなったつもりなのか、インタビューしてくる大ちゃん。

亜紀ちゃんはスマホをかまえて俺たちの写真を撮る。

ふたりともこんなキャラだっけ…。


「そっちだってお似合いなのに、なに言ってんだか」

「え!いのちゃんほんと!?」

「うそー。亜紀ちゃんが美人すぎてかすんでるわ」

「はぁ!?聞かなきゃよかった!!」

「まあまあ…」


つっこみだしたら止まらない大ちゃんの声を聞いていても、花緒は起きない。

そろそろお開きかな…、

と、時間を気にするふりをして花緒の体を抱き上げた。


「部屋で寝かせてくんね」

「あ、うん…」


大ちゃんと亜紀ちゃんに見送られて、2階に上がる。

ふたりの視線が背中に刺さるようだったけど、後でイジられようとどうでもいい。

花緒とふたりきりになりたい。

さっきまでふたりきりだったのに、俺は贅沢なのかも。




「…伊野尾くんってお姫様だっことかしちゃうタイプだっけ」

「…や、せいぜいおんぶだと思ってた」

「あーあ…あのふたりの初々しさには勝てないなぁ〜」

「俺らも初々しくなればいいじゃん?」

「初々しくってなに?」

「はい、手」

「……ん」

127→←125



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (207 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
575人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

藤子(プロフ) - まつさん» まつさん、ただいま戻りました…!変わらず待っていてくださってうれしいです(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年12月14日 19時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - 藤子さんおかえりなさーい(∩´∀`∩) (2020年12月14日 2時) (レス) id: c1ce19b84f (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - まつさん» 二人きりの夜にどう出るか…彼にかかってますね!いつも読んでくださってありがとうございます(^^) (2019年9月2日 0時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - ドキ(*´ェ`*)ドキ……ドキ(*´ェ`*)ドキ (2019年9月1日 14時) (レス) id: 1721241396 (このIDを非表示/違反報告)
藤子(プロフ) - まつさん» まつさん…!!以前と変わらず待ってくださっていたことが本当に嬉しいです…( ; ; )!もう少しで完結させるつもりです、番外編でもっとらぶらぶしてほしいな〜なんて…よければ今後もご覧くださいね。本当に感謝です。 (2019年8月14日 8時) (レス) id: 373c37caec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藤子 | 作成日時:2017年1月5日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。