14 ページ14
完全に目が合い、話しかけないわけにもいかない
「えっと、どうした?」
A「あ、ごめんね、部屋の前にいるとか気持ち悪いよね」
これ…、と言ってピュレグミを差し出してきた
目を泳がせて、少し緊張してるみたいだった
A「その、カンタ最近話してないなって…
でも、これから外行くんだよね?タイミング悪いよね…とりあえず、料理器具とかありがとね」
気づいたんだ、Aに色々買ってさりげなく置いてた物たち
最近俺と話してないことも
…このグミはお礼の気持ちってことなのかな
一番好きなぶどう味
そういえばさっきの夜ご飯も大好きなカルボナーラだった
「…っ、ふ」
A「え、なんで笑って…」
俺の勘違いかもしれないけど、Aは不器用にも俺のことを考えてくれてた
俺の知らないところで、考えてくれてたんだ
あんな最低なことをしたのに
Aは前と同じように俺と接しようとしてくれてる
トミーにキスされたことを言わないのも、水溜りボンドのこととか、俺たちの友情とか、沢山考えたからなんだろう
大切に思ってくれてたんだ
なのに自分のことばっかり考えてた…
自分のものとかトミーの彼女とか、そんなこと考えるんじゃなくて
友達として、彼氏の相方として
Aを大切にしたい、幸せにしたい
「A、ありがとう
…次時間空いた時あったら、一緒にマリカしよ」
A「…うん!私めちゃくちゃ強くなってるから!負けた方ピザおごりね」
「あー、徹夜で練習しよ」
A「カンタの徹夜練こわすぎ」
「コソ練しよ」
A「それもうコソ練じゃない」
時間がかかるかもしれないけど、気持ちを整理しよう
困らせた分、沢山楽しませよう
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←13
65人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヨシコ | 作成日時:2019年6月15日 3時