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完全に目が合い、話しかけないわけにもいかない



「えっと、どうした?」

A「あ、ごめんね、部屋の前にいるとか気持ち悪いよね」


これ…、と言ってピュレグミを差し出してきた
目を泳がせて、少し緊張してるみたいだった


A「その、カンタ最近話してないなって…
でも、これから外行くんだよね?タイミング悪いよね…とりあえず、料理器具とかありがとね」



気づいたんだ、Aに色々買ってさりげなく置いてた物たち

最近俺と話してないことも



…このグミはお礼の気持ちってことなのかな
一番好きなぶどう味

そういえばさっきの夜ご飯も大好きなカルボナーラだった








「…っ、ふ」



A「え、なんで笑って…」



俺の勘違いかもしれないけど、Aは不器用にも俺のことを考えてくれてた


俺の知らないところで、考えてくれてたんだ


あんな最低なことをしたのに
Aは前と同じように俺と接しようとしてくれてる



トミーにキスされたことを言わないのも、水溜りボンドのこととか、俺たちの友情とか、沢山考えたからなんだろう





大切に思ってくれてたんだ






なのに自分のことばっかり考えてた…

自分のものとかトミーの彼女とか、そんなこと考えるんじゃなくて

友達として、彼氏の相方として


Aを大切にしたい、幸せにしたい



「A、ありがとう
…次時間空いた時あったら、一緒にマリカしよ」


A「…うん!私めちゃくちゃ強くなってるから!負けた方ピザおごりね」



「あー、徹夜で練習しよ」


A「カンタの徹夜練こわすぎ」


「コソ練しよ」


A「それもうコソ練じゃない」



時間がかかるかもしれないけど、気持ちを整理しよう
困らせた分、沢山楽しませよう

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作者名:ヨシコ | 作成日時:2019年6月15日 3時

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