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『このエマ可愛いねっ。あでもこれもいいなぁ…』

「ウチはこれと、見てこのAちゃんチョー美少女!」

ペンを片手に画像を選んでラクガキをする私達はゲーセンでよく見かける女の子そのものだった。
今日の日付け、お互いの名前、その他にもプリならではのあるあるのラクガキを済ますと表に出て印刷されるを待った。

その間、何気なく辺りを見渡して出入口近くにあるUFOキャッチャーに目をやった。
そして外を歩く人々の中に万次郎に似たような子が通った?気がした…

「はい、Aちゃんの分」

『ありがと…』

「ん?どーしたの?」

『今、ジローがそこを通った気が…』

「マイキー?」

そう言いエマも外の方に目を向けた。
気のせいかな?と思いつつ、私達はお店の外に出ると通り過ぎて行った方を見渡した。

『…あ!やっぱアレ次郎だよね?!』

「どこどこ?」

つま先で立って探すエマに私は『ほら、あそこ』と指を差して教えると、「え!!?」と想像してた反応と異なった反応をした。

『どう?いたでしょ?』

「え?あ、うん、いた!……え?!ヤバっ、」

一体なにが"ヤバい"んだろう、そう思いながら再度万次郎がいる方を見る私。

(万次郎と、親しそうに話してるのは友達?かな?…にしても随分と背が高くて大人っぽい子だなぁ…)

そこで私は以前エマが教えてくれた例の"あの子"と今のエマの反応でもしかしたらと思い、『あ!!』と声に出してエマの方を見た。

『もしかして次郎と一緒にいる子って…』

私のリアクションでエマも勘づき少し恥じらいつつも「そう」と答えると、私はエマの腕を組み万次郎達のところに向かった。

焦った様子でジタバタするエマだったけどお構いなしに進む私に観念したのか途中で大人しくなった。
そして2人の元に近づき名前を呼ぶと万次郎とその友達が同時に振り向いた。

「?、あれAじゃん、それにエマも。何してんの?」

『そこのゲーセンでプリ撮ってたの』

そう言い背が高いお友達にも視線を向け『こんにちは』と挨拶をすると彼は見た目に反して無邪気な笑顔で「よっ!」と返事をしてくれた。

「久しぶりだな、エマ」

「うん、久しぶり…」

エマの乙女な感じといい彼の爽やかな接し方といいなんかこの感じ少女漫画で見るワンシーンみたいだなぁ…そう感心していると

「なに、マイキーのダチ?カノジョ?」

と、平然と万次郎に訊ねだした。

▽→←episode.8



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@炭酸(プロフ) - ササミさん» ありがとうございます!! (2021年7月13日 2時) (レス) id: cb8d42f0e4 (このIDを非表示/違反報告)
ササミ - 好きです!!! (2021年7月11日 20時) (レス) id: e6ad737842 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@炭酸 | 作成日時:2021年6月15日 14時

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