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「へぇ、じゃあオマエはオレが告られても誰かと付き合っても何も思うなよ?!文句も言うなよカンケー無いんだから」
『ナニソレ?訳分かんない』
「それが分からねぇからだからお子ちゃまなんだよオマエは」
『はぁ?次郎に言われ……あやっぱいい、これ以上話したくない帰る』
そう言うと私は万次郎の顔を見ずに走り出してその場から去った。
万次郎とのケンカは今のが初めてじゃない。
今まで何度もあったけど、その頻度は成長すると共に減っていって最近じゃ滅多に無かった…。
『万次郎のくせにっ…!!』
ブツブツと文句を言いながら家の玄関を勢いよく開けるとドスドスと音を立てて歩いた。
「おかえりー、ねぇA聞いてオレ新しいカノジョ出来ちゃった〜♪」
『ただいま!あっそよかったね!どーせまたすぐ別れるんでしょ!』
「えAちゃんこっわ!!お兄ちゃんショックなんですけど!」
完全な八つ当たりだと分かってたんだけどつい口に出ちゃった。
少し間を置いて『ごめん』って呟くと、櫂は優しく微笑むなり「どうした?万次郎とケンカでもしたか?」とすぐ見破った。
落ち着きを取り戻した私はランドセルを下ろして静かに櫂に近づくと目の前に座り『今日ね、』と櫂にことの一端を話した。
その間櫂は携帯を開いて新しいカノジョとの2ショットを待ち受けにした画面をどう?と言わんばかりに見せてつけてきたから私は話しながらもそれを手でのけた。
『…で、ムカついちゃって先に帰って来ちゃったんだ』
「そうだったのか(笑)んまぁとにかく万次郎よりその子だな、え〜っと、」
『永瀬くん』
「そう永瀬くん。その子とちゃんと話せよ?勇気振り絞って告ってくれたんだからさ、オマエもちゃんと向き合わなきゃ」
『うん、もちろんそのつもりだよ」
「だったらじゃあ明日にでも話してこいよ。そーゆーのは早めの解決が1番!だからなっ」
『明日の…うん、昼休みに話しするよ』
「にしてもオレの可愛い妹に目をつけるとはなかなか良いセンスしてるじゃねぇか永瀬ってやつは」
『永瀬くんとっても親切でね、あと圭介とも仲が良いんだよ』
「ほぉ〜最近圭介会ってねぇな〜…その永瀬もろもろオレに会わせろよ」
『やだよ(笑)圭介はともかく、永瀬くんはそーゆー子じゃないのっ』
「なんだそーゆー子って(笑)」
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@炭酸(プロフ) - ササミさん» ありがとうございます!! (2021年7月13日 2時) (レス) id: cb8d42f0e4 (このIDを非表示/違反報告)
ササミ - 好きです!!! (2021年7月11日 20時) (レス) id: e6ad737842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@炭酸 | 作成日時:2021年6月15日 14時