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お昼は佐野家、場地家の3家族で一緒に食べたよ。
おばちゃんが「Aちゃん、よかったらこれ食べて」とおかずを分けてくれた。
それを見るや否や圭介がおにぎり片手に「また煮物かよー」と不服そうに言うからたちまち頭を叩かれてた。
「文句ばっか言ってないで食べなさいっ!」
おばちゃんがそう言うと万次郎が「そーだぞ、場地」って茶々を入れてた。
私はおばちゃんの煮物好きだけどなぁ。
それにしてもみんなで食べるご飯って本当に美味しいね。
親子競技で疲れた体もお腹が膨れる頃にはすっかり元気になってた。
お昼を食べ終えたら最後はリレーだ…!
しばらくして集合のアナウンスが流れると、私は圭介とお腹を満たして寝ている万次郎を起こして集合場所へと向かった。
ここから万次郎とはまた敵同士だ…。
リレーの内容はこうだ、まず4走者までは50mずつ走り最終走者は丸々100mをゴールまで走り切る。
私は4走者目に走って、最終走者の圭介にバトンを繋ぐ。
紅組の最終走者は万次郎だ。
(上手く繋げるかなぁ…)
私は緊張しながら深く息をふぅ〜っと吐き出した。
そんな私を気遣ってか、圭介が「緊張してんのか?(笑)」って声をかけてくれた。
「オマエなら絶対大丈夫!練習の成果見せてやろーぜ」
私はそんな圭介に勇気を貰って「うん!頑張ろ!」って返事をした。
1走者目の子達がスタートラインに立つと、辺りが静かになった。
いよいよ始まる…
先生が「位置について、よーい…」と言うと間も無くスターターピストルの音が鳴り響いた。
それと同時に勢いよく走り出す1走者。
私は自分の番が回ってくるまでひたすら応援をした。
そして2走者目の子が走り出して私はスタートラインに立ち3走者目の子を待った。
圭介のおかげでさっきまで緊張してた自分はもういなかった。
すぐに3走者目の子からバトンを受け継ぐと圭介目掛けてとにかく走った。
「Aーーー!!!」
圭介が呼んでいる。
コーナーを曲がる時に紅組の子が急接近してきたから転びそうでヒヤヒヤしたけど、近づき過ぎて転んだのは紅組のその子だった。
びっくりしたけど圭介の声にすぐにハッとしてそのまま走り続けた。
そして最終走者の圭介にバトンを繋いだ。
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@炭酸(プロフ) - ササミさん» ありがとうございます!! (2021年7月13日 2時) (レス) id: cb8d42f0e4 (このIDを非表示/違反報告)
ササミ - 好きです!!! (2021年7月11日 20時) (レス) id: e6ad737842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@炭酸 | 作成日時:2021年6月15日 14時