俺はヴァンパイア【桃】

料理 ページ27

さとみside

色々話し合った結果、最初は水族館。

次に動物園、商業エリア、最後に公園に行くことになった。

なかなか遠回りだしAにも悪いが、告白のためには仕方ない。

全ては公園で閉園直前に行われるあの"サービス"のため！

Aにはイベントと言ったけど、本当は事前予約制のサービスだ。

イメージ映像を見せてもらったけど想像以上のクオリティーで、

これが無料でいいのか、とすごく思った。

しかも予約した人しか見れない。

つまり二人っきりになるってことだ。

こんなに告白に向いたサービスはそうそうない。

教えてくれた莉犬には感謝しないとな。

話が終わったあと、すぐに料理が来た。

「おお、思ったよりネコだな。」

『ね、こっちもヤギだよ。』

正直そこまで期待していなかったが、

しっかりと動物の形になっていて食べてしまうのがもったいない。

Aは目をキラキラさせながら写真を撮っていて、

「可愛い……。｣

『ね！ここの角と耳の再現度とか凄いし！』

……あっぶね！心の声漏れてたのかよ！

料理が可愛くて良かったな……。



可愛さだけではなく味も良くて、

俺もAも夢中になって食べていて、

料理を全部食べ終わった頃にはもう1時になっていた。

『よし、じゃあ回りに行こう！』

「そうだな。」

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