偶然 ページ11
さとみside
見事二時間の遅刻を巻き返し定時に上がることができた。
むしろ明日の予定も少し終わらせた。
これにはあの上司も機嫌を直してくれた。
公園に入るとふと、馬鹿みたいなことを考えた。
また、あの人…Aさんに会いたいな＿＿
会っても何もできないのになんでそんなこと考えたんだか……
そこで、覚えのある匂いがした。
この匂いって…Aさんの血？
まさか、公園内で血を流しているのか？
心配になった俺は匂いのする方へ急いだ。
するとだんだん言い争うような声がする。
『…や、離して！』
「うるせーな、黙りやがれ！」
「だからさ〜、俺らとイイコトして遊ぼって言ってるの。分かんねーのぉ？」
見ると二人の男がAの手首や肩を掴み、無理やり連れて行こうとしていた。
しかも、Aの頬は殴られたのか赤く腫れており、涙目になっている。
その光景を見た瞬間、身体が勝手に動いた。
手首を掴んでいた男の腹を殴り、肩に手を置いていた男の顔面に蹴りを入れる。
そしてAを抱き上げ少し離れたところまで走った。
『あ、えっと……』
彼女の動揺した声で我に帰った。
よく考えたら俺、お姫様抱っこしてんじゃん！
「あっ、ごめん。突然こんなことして……」
『いえ、むしろありがとうございます。あの男たちから助けていただいて。』
「これくらい当然だよ。…怪我とかは大丈夫？」
血の匂いがしたってことは腫れているとこ以外にもあると思うし。
『えっと、怪我なら大したこと無いので……』
そう言われ彼女の体をよく確認すると、
左腕に包帯が巻かれていた。
気になってしまい、彼女に聞いた。
「どうしたんですか、その腕。」
『これは、仕事中に犬にかまれちゃって……』
なるほど、俺が反応した血の匂いは腕からか。
『じゃあ、私帰りますね。』
「はい、お気をつけて。」
そして図らずも俺の小さな願いは叶ったのだった。
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なつ(プロフ) - 初めまして最高です！続き気長に待ってます！ (8月15日 22時) (
レス) @page28 id: bef257e107 (このIDを非表示/違反報告)
れみりぃ - 憂＠uiさん» ありがとうございます！体調はここ三年間崩してないので大丈夫ですよ(^_^) (2021年7月26日 20時) (レス) id: eff5fefbdb (このIDを非表示/違反報告)
憂＠ui - 続編おめでとうございます！体調を崩さないように更新頑張って下さい(´ω｀*) (2021年7月26日 16時) (レス) id: f2e011f80b (このIDを非表示/違反報告)
れみりぃ - るみも@ましゅまろ太陽☆さん» ありがとうございます！応援の声があるおかげで書いていけます…！ (2021年7月22日 12時) (レス) id: eff5fefbdb (このIDを非表示/違反報告)
るみも@ましゅまろ太陽☆(プロフ) - 続編おめです！これからも応援してます！ (2021年7月22日 12時) (レス) id: 537429c240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れみりぃ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/remily/
作成日時：2021年7月21日 15時
