月恋 第221話 「男顔負けイケメン女子」 ページ31
お祭り大好き祭莉さんと、本日人生で3回目のお祭りを体験した私とでは話が違った。
射的は、部活の弓道と同じような感覚ですんなり出来たけれど輪投げって難しい。
投げ入れたい景品は遠くにあって、中々狙いが定まらず外してばかりの私に対し、次々と狙った景品に輪投げを引っかけていく祭莉さんは流石である。
どんどん豪華景品をゲットしていってしまい、出店の店主も顔が真っ青。お祭り荒らしとはまさに、彼女のことを言うのかもしれない。
ついつい、彼女の真剣な横顔に見惚れ、元々下手くそでもある私は輪投げ勝負で見事な敗北。祭莉さんの圧勝であった。
「どうだ、参ったか」
「ま、参りました」
表情の変化は薄いが、冗談混じりに、少し得意気に、口角を上げて笑みを作る祭莉さんが幼い子供の様に可愛らしくて。もう、負けたことよりも、今日、彼女と出会い、共に遊べた喜びで胸が一杯になった。
「A」
祭莉さんとの勝負も無事終わり、そろそろ時間も時間だから帰ろうかと恋さんと話していたとき。不意に祭莉さんから名前を呼ばれ、振り向けば。
チリリン、と涼やかな鈴の音が鳴ると同時に、私のポニーテールにしている頭を意図も簡単におだんごへとまとめ、そこへ祭莉さんは赤い鈴と花の飾りがついた簪を差してくれた。
「え、あの」
突然、彼女との距離が一気に縮まり、彼女から良い香りがするやら、端正なお顔が間近にあるやらで顔を真っ赤に染める私を他所に、祭莉さんは―――
「今日、一緒に遊んでくれたお礼。良く似合ってる」
そう言ってフッと小さく微笑みを溢し、私の頭を撫でてから、また遊んでねと言葉にして直ぐに何処かへ去って行ってしまった。
そのあまりにも男顔負けなイケメン行動に私は卒倒寸前。
「かっこいい!!」
口元を手で押さえながら、そう叫べば葉月さんからも、悔しいが、あれは俺もカッケーと思ったと、賛同の声を頂いた。
月恋 第222話 「クイズ番組」→←月恋 第220話 「流し目美人に浴衣美人」
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snow(プロフ) - 櫻餅さん» すごくキャラの性格が出ていると思います。皆の良いところが出ているなと思います。忙しいと思いますが無理せずに頑張って下さい！ (2019年5月17日 17時) (携帯から) (
レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
櫻餅(プロフ) - snowさん» コメント有難う御座います！夢主人公だけでなく、書かせて頂いているツキウタ。キャラも好きだと言って頂けてとても嬉しいです! (2019年5月17日 5時) (レス) id: c0a9d4f092 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - こんばんわ♪更新、ありがとうございます。やっぱり好きです。ヒロインの真っ直ぐな所も可愛いけど、他のキャラも好き。今回の話は新君らしいなって気がしました。是非、志望校に受かって欲しいなと思いました。 (2019年5月16日 21時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
櫻餅(プロフ) - といろさん» コメント有難う御座います!また不定期ではありますが、更新頑張っていきたいと思っておりますので宜しくお願い致しますm(__)m (2019年5月15日 2時) (レス) id: c0a9d4f092 (このIDを非表示/違反報告)
といろ - 再開待ってました！ありがとうございます…！これからもずっと応援しています。無理なさらぬよう、お願いします…！！ (2019年5月14日 13時) (レス) id: 8af1b1e6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻餅 | 作成日時：2018年11月5日 18時
