幸せになりに ページ47
紅蓮「やはり、緊張しておるのかえ?A嬢や」
「うん。さっきよりはマシになったけど…どうしてもね。今から無惨と結婚するなんて実感が湧かないよ」
紅蓮「そうじゃな。最初は柱の者にも反対されておったしのう」
紅蓮の言う通り、柱の皆は相手が無惨と知ったら全員が微妙な顔をした。だけど、私が選んだ相手ならと今では祝ってくれている。本来なら式を挙げるつもりはなかったのだけど…お館様がどうせならと式場を用意してくれたのだ
「でも、今では鬼の皆と一緒に祝ってくれている。本当に有り難いよ。だから、改めて思う。私、鬼側の鬼殺隊員で本当に良かった!」
紅蓮「うむ、そうじゃな。では、そろそろ出番じゃぞ。向こうに凄くかっこいい無惨が待っておる」
「うん。…あ!言い忘れていたけど、紅蓮も凄くかっこいいよ!」
紅蓮「!嬉しいぞい。ありがとのう」
合図があったので、私達はドアを開けて挙式場に入るすると、皆が拍手で出迎えてくれる。そして…
無惨「A」
タキシード姿の無惨がいて、私に向かって手を差し出す
「無惨…」
私はその手をとった
紅蓮「(うむ。役目は終えたし、吾は席に…)」
無惨「おい、紅蓮。何処に行くつもりだ?」
紅蓮「うむ?え?席に着くに決まっておるじゃろ」
「何言ってるの?紅蓮。君の席はここでしょ」
紅蓮「う、うむ?ちょっと何言っておるのか、分からぬのじゃが…?」
無惨「兎に角、お前の席はここだ」
紅蓮「いや、違うじゃろ。完全に二人の邪魔になってしまう。ほら、司式者も困って───」
お館様「久しぶりだね、紅蓮」
紅蓮「耀哉君が司式者を務めておるのじゃな…」
「そうだよ。ほら、紅蓮」
紅蓮「いや…じゃから、吾は結婚する訳ではないから、ここにいては駄目じゃろ?」
お館様「私は構わないよ」
紅蓮「少しは構っておくれ、耀哉君や」
「とにかく、紅蓮はここなんだよ」
無惨「あぁ。いい加減に諦めろ、紅蓮」
紅蓮「諦めるとかではないじゃろうに。吾がここにおる理由などないじゃろ?」
「あるよ。私達はいつでも三人一緒なんだから。結婚式って二人が幸せになるように挙げられるものでしょ?だけど、私達の場合は幸せになるのは私と無惨だけじゃない。紅蓮もなんだよ」
紅蓮「!?」
無惨「そういう事だ。分かったのなら早くここに立て、紅蓮」
紅蓮「A嬢、無惨。お主らは本当に…」
二人「本当に?」
紅蓮「本当に──────頭がおかしいんじゃな」
無惨と私「おい」
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ホルン(プロフ) - コメントありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです!また新しい作品を書いたら是非見てください! (2020年5月14日 17時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした。凄く面白かったです! (2020年5月14日 6時) (レス) id: e38d7588b6 (このIDを非表示/違反報告)
ami - 希望にこたえて未来の話まで書いてくださってありがとうございました!完結おめでとうございます!お疲れ様です*とてもすきな小説でした♪みんなが幸せになれてよかったです (2020年5月14日 1時) (レス) id: ed39d78a1e (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - コメントありがとうございます!任せてください。三人は幸せで暮らせるようにします! (2020年5月1日 8時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - 良かった。三人が今世では幸せに暮らせるようにしてくださいね。 (2020年4月30日 22時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
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