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薬を買いに ページ27

ようやく家に入れた私はソファーに倒れ込む

「うぅ…やばい。かなり限界だよ。でも、ご飯は仕方ないとしても、せめて薬だけでも飲まないと」

私は薬を探したが、見つからなかった

「ゴホッ!薬は買いに行くしかないかな…」

この状態で外に出るのは流石に駄目だよね。でも、薬を飲まないと熱は下がらないし…二人に心配をかけない為にも、二人が帰って来る前に熱は下げておきたい

「薬局はそこまで遠くないし、大丈夫だよね…?」

そう思い、私は薬局に向かって家を出る



「(薬局までもう少し)───う…っ!ゴホゴホッ」

やばい、また熱が上がってきた。駄目だ、視界が歪んで、力が入らない

私はその場でしゃがみこむ

「…っ!」

まずい、こんな所で倒れる訳にはいかない。でも、足に力が入らないから立てない。…助けて

「無惨、紅蓮…っ!」

無惨「何だ?」

「!?」

振り返ると、そこには無惨がいた

「…無惨?幻覚…?」

無惨「幻覚ではないな」

そう言うと無惨はしゃがみ、私のおでこに手を当てる

無惨「…全く。お前はそんな高熱で何処に行こうとしている?」

「無惨…っ!」

私は無惨に抱きつく

無惨「!…家に帰るぞ。紅蓮がお粥を作って待っている」

「うん」

私がそう言うと、無惨は私を家まで運んでくれた



無惨「紅蓮!」

紅蓮「うむ!A嬢!大丈夫かえ?」

無惨「Aを頼む。私は薬を買ってくる」

紅蓮「了解じゃ。A嬢、立てるかの?」

「う、うん」

私は紅蓮に支えられながら、自分の部屋に行き…ベッドに横になる

「ゴホゴホッ!」

紅蓮「本当に凄い熱じゃな。全く、無茶をしては駄目じゃぞ」

「ごめん…紅蓮達はどうして…?」

紅蓮「A嬢の体調が良くなさそうじゃったから、心配でのう。二人揃って、早退してきたんじゃよ」

「そっか、バレてたんだ」

紅蓮「うむ、A嬢は嘘が下手じゃからな。お粥が出来たぞい。食べれるかの?」

「うん。ありがとう」

そう言うと紅蓮はお粥をもってきて、私の体を起こし、ちゃんとレンゲですくったお粥に息を吹きかけて冷ましながら、私に食べさせてくれる

紅蓮「どうじゃ?」

「凄く美味しいけど、そこまでしなくても大丈夫だよ。自分で食べれるから」

紅蓮「そうかえ?じゃが、何かあってA嬢が火傷などしてしまったら困るからのう」

「過保護だなぁ…でも、ありがとう、紅蓮」

紅蓮「うむ、どういたしましてじゃ。ほれ、A嬢」

「ん…美味しい」

紅蓮「そうじゃろ」

優しさ→←早退



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ホルン(プロフ) - コメントありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです!また新しい作品を書いたら是非見てください! (2020年5月14日 17時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結おめでとうございます!お疲れ様でした。凄く面白かったです! (2020年5月14日 6時) (レス) id: e38d7588b6 (このIDを非表示/違反報告)
ami - 希望にこたえて未来の話まで書いてくださってありがとうございました!完結おめでとうございます!お疲れ様です*とてもすきな小説でした♪みんなが幸せになれてよかったです (2020年5月14日 1時) (レス) id: ed39d78a1e (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - コメントありがとうございます!任せてください。三人は幸せで暮らせるようにします! (2020年5月1日 8時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - 良かった。三人が今世では幸せに暮らせるようにしてくださいね。 (2020年4月30日 22時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホルン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年4月30日 15時

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