悩み事 ページ11
その頃…
紅蓮「寝坊したぞい…っ!」
吾は急いで、部屋を出る
紅蓮「すまぬ!A嬢!無惨や!お腹空いたじゃろ!すぐに朝ご飯を作る……って、二人何処じゃ?」
すると、テーブルに一枚の紙が置いてあったので、手に取って読んでみる。すると…
紅蓮へ
無惨と外に出かけてくるよ。家事は帰ってきたら私達がやるから。紅蓮は今日一日、何もせずにゆっくり休んでいる事!
紅蓮「…ふむ。そうか、二人は出かけてしもうたのか。この家で一人でいるのは何だかんだで、初めてじゃな」
やはり動いていないと落ち着かず、吾はA嬢に言われた事を聞かずに、洗濯や掃除などの家事をし始めた
紅蓮「………。」
…それにしても、A嬢と無惨は何処に行ったのじゃ?何処かに二人で行くなら、吾も起こしてくれれば良かったのじゃが……吾はついて行っては行けない場所じゃったのかのう?
紅蓮「…うむ?まさか、この前言っていた"デート"と言うやつかの!?」
↳あの後デートという意味を自分で調べた
紅蓮「そ…そうか、そうじゃよな。あの二人は恋仲なのじゃから、デートに行くのは当然じゃ。それに、吾がついて行ったら邪魔になってしまう」
家事がある程度終わると…既に時刻は一時を過ぎていた為、吾は念の為に三人分の昼食を作り、二人が帰ってくるのを待ちながら考える
紅蓮「………。」
前世では吾らはどんな時でも三人一緒とは言ったが、実際二人はどう思っておるのじゃろうか?二人にとって、吾は邪魔な存在なんじゃないかのう?もし、この先二人が結婚するとかになってしまったら…吾はここから追い出されるのじゃろうか…?
いくら待っても二人が帰ってこないので、吾は先に一人で食べ始める事にした
紅蓮「うーむ…」
味はいつも通りなはずなんじゃが…一人で食べておるからか、美味しくないのう。昨日の夕飯の鍋は本当に美味しかったというのに…やはり一人は寂しいから嫌じゃな…
食事を終えて皿を片付けると、やる事がなくなったので吾はとりあえずソファーに座る
紅蓮「動いていないと、どうしても嫌な事を考えてしまうのう。いや、嫌な事でもないかの。吾はA嬢と無惨には、幸せになって貰いたいのじゃから。その為に…吾の存在が邪魔ならば、吾は喜んで出て行こう。二人の幸せの為なら、吾の幸せなどどうでも良い。…じゃが」
____________今はまだこの幸せを壊さないでおくれ
吾はそう願いながら、二人が帰ってくるのを待った
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ホルン(プロフ) - コメントありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです!また新しい作品を書いたら是非見てください! (2020年5月14日 17時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした。凄く面白かったです! (2020年5月14日 6時) (レス) id: e38d7588b6 (このIDを非表示/違反報告)
ami - 希望にこたえて未来の話まで書いてくださってありがとうございました!完結おめでとうございます!お疲れ様です*とてもすきな小説でした♪みんなが幸せになれてよかったです (2020年5月14日 1時) (レス) id: ed39d78a1e (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - コメントありがとうございます!任せてください。三人は幸せで暮らせるようにします! (2020年5月1日 8時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - 良かった。三人が今世では幸せに暮らせるようにしてくださいね。 (2020年4月30日 22時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
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