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「先輩って何であんなにかっこいいんだろう…」
「ん?五条先輩?」
「そんな訳ないでしょ!夏油先輩よ!」
灰原くんはは、と笑った後、そうだねと肯定してくれた。何せ彼もまた夏油先輩大好き人間なのだから。二人で先輩の魅力について熱く語ろうと思った所で、頭に拳が舞い降りた。
「オレの方がかっこいいに決まってんだろ」
「暴力反対です。出来るなら夏油先輩の手で殴られたい」
「変態が移るから近付かないで欲しいな」
今日も安定の冷たさにゾクゾク、言い間違えた、ドキドキする。あんなに爽やかな笑顔でそんなこと言っちゃうともっと好きになっちゃうじゃないですか。はあ、と溜め息を溢す。そしたら先輩の目の温度が一気に下がってしまった
未練なく去って行く先輩の姿を脳裏に刻む。生憎、脳のキャパ限られているので、全く使えない五条先輩の記憶を幾つか消しておいた。
「オマエ、スゲー嫌われてるな」
「煩いです。あれは照れ隠しなんですよ」
「オマエの頭、花畑かよ」
五条先輩に貶されても嬉しくありません。素直に言ったのにまた同じところを殴られた。痛い。五条先輩はゴリラに違いない。
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作者名:みゃん | 作成日時:2022年9月29日 20時