【呪術廻戦】特級呪霊に取り憑かれてます (ページ5)

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　あのことから虐めもなく、また友達もなく私は中学校に上がった。クソ生意気幽霊ごと、サトルは何故か幽霊の癖に私と一緒に成長した。言葉も増え、今じゃ普通に意思疎通も出来るし何も食べてない癖に背も高い。

因みに生意気さも毎年増してる。

「っ…痛った！」
『今、俺のこと貶しただろ』

　エスパーかよ…。殴られた頭を抱えながらサトルを睨む。彼の拳は痛い。少し涙が溜まってしまうくらいには痛い。悪びれた様子もなくサトルは机の上に腰を下ろした。

『宿題、やらねぇのかよ。また怒られるぞ』
「だって難しいもん」

　頬を膨らませているとサトルはペンを握り問題を解き始めた。こんなの楽勝だろ。彼の、もう一つのムカつくところは頭がとてもキレるってことだ。常に私と一緒だから授業も同じのを聞いてる訳だが、彼は私が苦手な問題も簡単に解いてしまう。生前は天才だったのかも。

「サトルが全部やってくれたら楽なのにー」
『俺をパシるな。早くペン握れ。…教えてやるから』

　何だかんだ言っても結局、私がサトルを嫌いになることはないだろう。だって素直じゃなくても、優しい彼が好きだから。

『そこ、間違ってるよ』
「あれ？」

『そこは割り算じゃなくて掛け算』
「あれれ？」

　…A。サトルの声が低くなる。ベンを握ってる手にも力が入ってるのが丸見えだ。

　このあとめちゃくちゃ勉強を叩き込まれた。ちょっと優しいって言葉撤回してもいいかな？