【歌い手】本当にお前らにあえて良かった。【能力パロ】【学パロ】【番外編】 (ページ12)

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全て彼(女)の思い通り。♡◆● ページ12

書きたいがために作者が書きなぐった物。
※本編とは違う組み合わせ。
※時系列中学生時代
※(記憶なし)一ノ瀬彼方×(記憶あり、声出ない)北条A
※本編とは関係なし。

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Aside.

ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ……

＿＿あ、あれ、私が読みたいやつ……でも持ってる人いるや……今日はいいや。

声が出なくなってからこうやって遠慮して永遠に読みたい本が読めないのが続く。そのせいで感覚が麻痺しているのか諦めるのが早くなってしまってるような気がする。
今日も読めなかった……そう思いながら図書室から出ようとすると肩を叩かれる。

そ「読まないの」
T「……？」
そ「あ、声出ないんだっけ。ごめん。……さっき俺の事見てるから何かと思ったけど……もしかしてこの本読みたかった？」
≪読みたい、けど読んでるならいい。≫
そ「いやちょうど読み終わったから大丈夫。読みたいなら読んだ方がいい。……でもこの本を選ぶって珍しい。そこまで好んで読む人、多くないから。」
≪面白いと思うけど。魔女と主人公の対話がジェネレーションギャップを感じて。≫
そ「ふ、ふふ……ジェネレーション、ギャップwww」←
T「……ふふ。」

声をかけられたのも驚いたけれど、自分が好きな本を彼も読んでいるという事に興味を抱いた。世間の中学生等が読むには少し幼稚で難しい矛盾をした本だったから。

それだからどうしても気になったのだと思う。何故この本を手に取ったのか。

≪もしよければなんですけど、連絡先交換しませんか。≫

＿＿もう一度罪を犯してでも近づこうと思ってしまうのは。

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彼とは結構な頻度で図書館で落ち合った。

というのも、私も彼も趣味で本を読むことが多いのと、友人が図書室に来る事はほぼほぼないという偶然により、自分の時間が欲しいときに来るのがなぜかぴったり時間が合うのだ。

≪どうも。隣失礼するね。≫
そ「うん。今日はテスト勉強？」
≪君と違ってテストがあるから……≫
そ「いや、俺は受験だから……」
≪そうだった。気楽そうだから平気な物だと……≫

最初の会話は好きな本の会話だったけれどだんだん自分の事や彼の事を話すようになっていった。
その時に彼が先輩だったのを完全に忘れていて一時期敬語にしていたが、怒られたのでタメで話すようにしている。

一ノ瀬彼方。
一ノ瀬家の長男で、名前すら文字られなかった"そらる"があだ名、空を見るが由来だそうだ。
本の趣味は合う謎の男子だ。

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