【歌い手】本当にお前らにあえて良かった。【能力パロ】【学パロ】【番外編】 (ページ2)

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未来の話。ページ2

※魔王討伐戦後の次週。
※HappyEnd③"やっと繋がった私達の物語"より。

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Aside.

＿＿あの日から数日。

俺……いや私達は魔王討伐戦において死亡した人達の墓に訪れていた。
そして私達が行った後も魔王討伐と言って死亡した人も沢山いる。

＿＿勿論、兄が殺したであろう人達も。

T「……ここ、か。」
N「え！？めっちゃ兄さんたちの墓から近！？」
聖「まぁ俺達の墓参りの時に毎度寄ってたくらいだからそうだよね。」

兄さんの言葉にマジか！てかAは知ってたのかよ！と直が私を揺さぶる。知ってたけど余計な事言うとまた面倒な事になると思った事を真面目に伝えると流石に怒られた。

T「まぁ終わった事だよ。……この人達もちゃんと成仏してくれりゃいいけど。」
そ「……してくれるでしょ。」
T「……どうだろ。私達はその人達の死因の当事者だからね。」

どうなるかは分からないかな、と笑う。線香でも付けようと私は手のひらを見つめて炎を出そうとしたが出ない事を思い出してポッケからライターを取り出す。

N「……はは、出んの忘れとったわ。」
セ「そういえばいきなり能力がなくなって世間とか平気だったんかな。」
聖「元々なかったことになってるんじゃないかな。前仕事に行って能力の事をポロっと話しちゃったけど何を言ってるか分からないとでもいう様な顔してたし。」
R「この人達も事故で死んだ事になってるのでしょうね。」

＿＿本当は彼等は勇敢な勇者だったのに。それすらも忘れ去られてしまった。
私は彼等に向かって手を合わせる。当事者である私がこのまま生きていていいのかとか何も償えない事を悔やんだりもした。……それでも。

T「……死ぬより生きる方がつらい、か。まぁ足掻いて見せようよ。それにこの人達の死を知っているのは私達しかいない訳だからさ。ちゃんと伝えていかないと。」
H「うんうんそうだね～。」
Z「誰しもが信じてくれるとは思いませんが……それでも伝えていくべきでしょうし。」

私の言葉に賛同してくれる彼等を見て私はまた笑う。本当に彼等を守れたのか。それは定かではないけれどこの時間を共に過ごせるのは私が足掻いてきた結果だ。

坂「んじゃ、あの有名な遊園地行こうで～！」
う「というかどうやって取ったんだよ、あのチケット……」
志「まぁまぁ。」
ま「というかそのチケット自体がなくならなくて良かったですね！」

＿＿"A"。……そう呼ばれる声にまだ答えていいですか。