【twst】ツイステッドワンダーランドのマジカメ事情Ⅳ【オリキャラ】【番外編】 (ページ21)

今日:4 hit、昨日:10 hit、合計:414 hit

敬愛。【ヴィル誕生日】(2024年4月9日)♡ ページ21

※ヴィル×ハイラあり。
※5章後の話。
※本編と原作5章、イベント:のネタバレあり。

-----

ハイラside.

＿＿私は美しき女王(ヴィル先輩)と大切な人達(皆)を守る騎士(ナイト)になる。

そう心の中で宣言したあの日から私は本当にヴィル先輩の助けになっているのか不安になる事がある。そう思いながらも私はヴィル先輩の近くに居座る事になっていた。

『……で？お前はどうすんだよ。』
H「……へ？」
『納得してないんだろ？今の自分に。』

そうAに言われて少し考えなくてはならないとは思っていた。それでも自分では答えが出なかった。そうやってボーっとしていたからか、廊下で誰かにぶつかってしまう。

H「あ、すみませんッ……！！ヴィル先輩……」
ヴ「アンタどうしたのよ。最近顔色悪いわよ？寝不足だったりするのかしら。そこまで顔色悪くなったら……」
H「ッ、すみません、急いでるので……！」
ヴ「ちょ、待ちなさい！」

今この状態でヴィル先輩に会っちゃダメだ。美しくない私がここにいちゃダメだ。そう思って走るけれど身長差も足の速さも相まって先輩に手を取られてしまう。

ヴ「……どうしたのよ。」
H「……」
ヴ「話せないわよね。こんな所じゃ。」

私が何もしゃべらないのを確信したヴィル先輩は空き室に入って鍵を閉める。そして私の方を見据えている。……これは逃げられそうにないな、と苦笑してしまった。

～

ヴ「……そう。アンタも苦労したのね。」

私が全て話した後、思っていた罵倒は来ずにこれだけを伝えられた。動揺して立ち上がってしまう。

H「わた、私は……人を殺したんですよ……？」
ヴ「事故でしょう？魔法の暴走なんてよくあるわ。」
H「でも、私は……」
ヴ「言い訳は終わりかしら？」

そう冷たく言うヴィル先輩にピクリと方を動かしてしまう。……この冷たい声を知ってる。エペル君とヴィル先輩がVDC前の練習で言い合いになったときの……。

そう思って身構えるが、ヴィル先輩は私の頭を撫でる。

ヴ「それでもアンタは私の隣に立つまで努力した。その過去は変わらないわ。」
H「！」
ヴ「私が選んだのよ。胸張りなさい。」

そういう先輩に本当にこの人は凄い人だと思う。私はヴィル先輩の方に歩み寄って手の甲にキスをする。

ヴ「……随分とロマンチストなのね。」
H「……案外と。」

そういって私とヴィル先輩は笑った。

-----

手の甲にキス→「敬愛」

Vill、HappyBirthday！！