【twst】ツイステッドワンダーランドのマジカメ事情Ⅱ【オリキャラ】【番外編】 (ページ31)

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No side.

Aはゆっくりとべリムスが入れてくれた紅茶を喉に流しこむ。

目の前でルンルンというような鼻歌を歌いながらお茶菓子をほおばるべリムスは年相応の顔をしている。……これでもまだ14歳だ。……まだ、な。

『……で。何で俺を追いかけてきたんだ。』

庭園に訪れていた生き物達の声を遮るようにAは言う。べリムスは兄……姉の言葉に笑う。Aは訳が分からないとでもいうようにべリムスを見ている。

ベ「だって兄さんの事だから上手くいかなくって何度も練習して……それで倒れかけたからセスターさんに追い出される～ってケース何回も見たからねぇ。そりゃあ察するでしょ。」
『それはそうかもしれないが……』
ベ「い～い、兄さん。寿命が長いからって油断しちゃダメでしょ。だって……」

普通の人なら人の人生は短いんだからとかあっという間に死ぬよ、とかそういうのを言うのだろうがベリムスは一味違った。

ベ「この後の人生ちょーーー！！つまんなくなるから！」
『お前それ毎回言ってるよな……』
ベ「だって長生きできたとして自分の趣味も出来ない位動けなかったら困るし、短い人生だったけど自分のやりたいことができた～！って方が絶対人生の楽しみ方としていいんだって！」
『まぁお前の言う事は一理あるが……』
ベ「まぁこれはあくまで一意見だから気にしなくてい～よ。とりあえず無理してたら自分が大変な事になっちゃうよ～って話。」

無理は禁物！といってベリムスはドヤッとする。それにツボってAが笑うと2人一緒に笑いだす。そして笑いが収まった時、Aは立ち上がってベリムスに手を差し出す。

『じゃあ人生の評論家さんが俺の練習にひと付き合いくださいよ。』
ベ「えぇ！？私何も振り知らないよ！？」
『大丈夫だ。本番ではマネキンを使うらしいから。』←
ベ「いやそれはいいのかなぁ……まぁ怪我しない程度にね！」

ベリムスの了承を経て、Aはベリムスの前に立つ。そしてベリムスの瞳を見つめて手を差し出す。

『……お手をどうぞ、お嬢さん。』
ベ「どうも。……ん～、なんか兄さんがこういうことしてるのムズムズするね。」
『それは同感だ。俺のキャラらしくねぇ……』←
ベ「自覚してるのはどうなの……」

そう言いながらもAは魔法でレコーダーを召喚し、さっきまで踊っていた楽曲を流しだす。そしてそのまま2人で踊りだした。