【twst】 TIME OVER -第一節-Ⅱ【逆トリップ】【男夢主】 (ページ6)

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歴史クエスチョニング！！📚 ページ6

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『ジャンヌは12で神の声を聴いて16で出立を決意したある村の娘の事を指す。』
「その子と今隠している事が何か関わりがあるんですか。」
『さぁな……さて問題だ。その子は本当に神の声が聞こえたと思うか？』
「え、現実では無理ですよ。ファンタジーならともかく。」

だよな。俺もそう思う。俺もこの話はファンタジーやSFだと思っていた。
けれどこの話は歴史にも関わりがある。結構な人が考察しているがまだ謎に包まれたまま。

彼女は最後の牢の中では牢の看守の言葉を借りて言うと

ｰ牢内で彼女はずっと誰かと話しているようだった

……と。

『彼女は実際にいた人物とされる。だが神の声を聴いたのかは今だ疑問に包まれている。』
「……」
『俺も神の声が幻でも聞こえればそれを証拠として皆を導けたのかもしれないな。』
「……A、先輩……」
『ありえないけどな。でも自分で決めた道だ。俺は諦めたいなんて思わない。過去を変えたいなんて思わない。』

俺は俺が決めた道を歩いていく。ジャンヌの様に神の声が聞こえなくとも。

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ユウside.

式典で話していたA先輩とはかけ離れた弱々しい声で笑う。

先輩は結構ため込みやすい方だ。とよくベン先輩から教わってきた。それでも話して、と言っても話してくれないのがオチなんだけども。

「先輩、無理はしないでくださいね。」

今は王様ですけどまだ精神的には私の1つ上のただのSF好きの先輩ですから。無理しないでくださいよ。周りには貴方が頼れる人なんて沢山いるんですから。

『……後輩にまで心配かけちまうなんて先輩失格だな。』
「そんな事無いですよ。私にとってはカッコいい大好きな先輩ですから。」
『そうか……』

……言ってから気づいたけど、私今大好きな先輩って言った……？

「あ、も、勿論、先輩としての好きですからねっ！」
『なんでそんなに慌ててんだよ。知ってるってば。』
「よ、良かったです……」

嘘だ、ってはまだ言えないけれどどうかもう少しだけこの距離に甘えさせてください。

「私、部屋戻りますね！」
『おう、迷子にはなるなよ。』
「なりませんよ！先輩は方向音痴でしょうけど！」
『おいこら！俺は流石に城では迷わないっての！』

そう言って私は賭場を出て自分の部屋に戻った。

『……本当、脈なしかよ……』

そう言って落ち込んでいる先輩なんて知らずに。