【twst】 TIME OVER -第一節-Ⅱ【逆トリップ】【男夢主】 (ページ11)

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困惑エントラスト！！📚 ページ11

Aside.

俺は式典と同じ場所に立つ。昨日はあんなにも怖くて立てなかったのに今日は何故かスルリと立つことが出来た。後ろめたさが無いとこんなにも変わるのかと思った。

『よくぞ集まってくれた。今日はスーザ祭だ。死者を祭る祭りでもある。だから思いっきり楽しんでくれ。国民全員が楽しめる事を祈っている！！』
国「わあああああ！！！」

そう言うと国民は騒ぎだす。俺も一息ついて中に戻る。そして堅苦しい服を少しずつ剥いでいく。
まぁ、俺も楽しまないとな。もう最後だろうからな。

「A先輩！お疲れ様です！！」
『おう。ユウか。どうかしたのか？』
「あ、えと……その服カッコいいです、似合ってます！あと、えっと……さ、先行ってますっ！！」

言い逃げしたユウは俺の心を掴むのが上手いのだろうか。そして俺の顔は多分熱かと疑われるほど真っ赤だ。俺は胸を押さえて倒れこむ。家臣たちが俺に駆け寄って大丈夫かと聞いてくる。

……いや、アレ誰が仕込んだんだ。ざけんな。マジで……！！

『可愛すぎかよ……！！クッソ……！！///(ﾎﾞｿｯ』

その時ふと冷静になって考えてみる。ユウは俺の所にいてくれるのだろうか、と。

もしかしたらあいつ等の元に戻るのかもしれない。一応ユウには3つの選択肢が与えられている。
アイツ等の元に戻るか日本に戻るか。そして……俺等の所にとどまるか。

転送魔法は60年に1回となっているが日本ならすぐに返せるんだ。だから日本に帰るって選択肢はある。けれど俺を選んでここに留まって欲しいと自分の中の悪魔が言う。だからユウには日本に返せる事を伏せていた。本当に……

『ははっ……俺、バカだなぁ……！！』

俺を選ばないでくれ、頼むから俺の事は放っておいてくれ。
俺を置いていかないでくれ、俺と同じ所にいてくれ。

2つの思いがせめぎ合うが運命はユウが握っている事は確かだ。

『頼むぞ、参謀官殿(監督生)。』

俺の未来はお前に託すよ。