【twst】 TIME OVER -第一節-【逆トリップ】【男夢主】 (ページ47)

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『というか無理だろ、嫌いな人を好きになるなんて。俺だって敵は好きになれない。』
ジャミ「……」
『別に無理して好きにならなくてもいいんじゃない？』

そう言ってAさんはう～んとうなる。

『でもどうしても関わらなきゃいけない時は"ただの交渉相手"って思えばいいよ。』
ジャミ「ただの……交渉相手？？」
『緊張している時にお客さんを好きな物に例えると落ち着くってやり方があるんだよな～。それの応用的な？』

好きな物……つまり見ている観客をカレーに例えるって事か！？……でもまぁまだ人よりは緊張しなさそうだが

『無理に"仲良くしよう"じゃなくてこの人は自分の人生に必要だから"駒"としてみようって考えてみればってこと』
ジャミ「つまり自分の利益の為の関係って思えばいいってことですか？」
『そういうこと！』

でもこれは最終手段～、と苦笑いする。Aさんも同じ状況にあった時があったのかなと少し安心する。

『ま、まとめると無理して嫌いな人に近づかない。関わらなきゃいけない時は駒としてみる。が有効的だと思うよ。』
ジャミ「ありがとうございます。」
『そんでカリムの事だが……』

そう言った瞬間、俺は驚いて立った。

ジャミ「なんで……」
『何で分かったのか？そういう魔法だよ。』
ジャミ「え……」
『うそうそ！ユウからの情報だよ！』

心を見るような魔法とかだったら凄く恥ずい。さっきから思ってる事は変な事ばかりだから。

『ジャミル君も辛いと思うけど、多分カリム君も辛いと思うんだ。』
ジャミ「カリムが……？どういうことですか。」
『そう急かすなって！カリム君はジャミル君と同じ立場に立ちたいって思ってて、でも主従関係がある限り対等の会話は出来ない。』

それを実現させようとしている君の主人が珍しいよ。とAさんは言う。今度は真剣な表情で。

『それでも君も無意識にその居場所が好きになってる。それは他の主人には無いと思うよ。』
ジャミ「俺の……居場所……」
『君はその場所で本気も出せるんだろ？ならいいじゃないか。対等になろうとしてるってのは珍しいタイプだよ。』

そう言ってAさんは俺の手に花を乗せる。……ケカラスウリだ。
この花言葉は……

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"蛇瓜(ケカラスウリ)"
→{変化を恐れない}

非公開になってました！すみません！