【twst】 TIME OVER -第一節-【逆トリップ】【男夢主】 (ページ46)

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嫌いな物を好きな物にする方法～ジャミル編～ページ46

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胃もたれしそうだな……

あの後、ベンにケーキを大量に食わされ、お腹いっぱいになってしまった。夕食もあんま食べれなかったし……まぁ、こういう日もいいかなと思って俺は紅茶を一口のんだ。

ｺﾝｺﾝｺﾝ

『いらっしゃい。カリム君はいいのかい、ジャミル君。』
ジャミ「リユさんに任せてきました。」

珍しい。リユはそんなにお節介をするとは……そう思いながらもあの性格だからかもなとも思う。俺はジャミル君に紅茶を渡す。結構飲みやすいヤツだから大丈夫だろう。

『従者も大変なんだな……俺は守られる側と関係ない人間しかやった事無いけど。』
ジャミ「そうですか……」
『俺の話はどうでもいいな。……で？どうかしたのかい？』
ジャミ「……嫌いな物を好きな物にする方法ってありますか。」

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Jamil side.

別にカリムが好きになりたいってわけじゃない。かといってこの後の人生でカリムより屑なヤツが来たら俺はどう対応したらいいのだろうか。

何故こんなことを思い始めたのか、それはリユさんにあった。

今日のお茶会中にリユさんが前の事を謝ってくれた。俺は何も気にしてないし、俺自身も未熟だったと反省していた位なのに。そしてリユさんは俺にこんなことを告げたのだ。

U【貴方がカリムさんの従者をやっているのは自分の意志なんですか？嫌いでも金が必要だったとかなんですか？……すみません、変な事聞きました。】

と。確かにそうだ。俺は自分で言うのもなんだが結構優秀な方に当てはまる。なのになぜ俺はカリムにこだわったのだろうか。それを聞くのもなんだか癪だから遠回しに聞いた。

『嫌いな物を好きに……ねぇ。』

少し悩んだ表情をした後、Aさんは息をついた。

『食べ物とかの好き嫌いは直せたら直した方がこの後に関わるし、やった方がいいとは思う。でも……人間とか人柄は無理して好きにならなくてもいいんじゃないかなと俺は思うよ。』
ジャミ「でも俺の……カリムは商人ですから嫌でも関わらなきゃ……」
『まぁ、それは分かる。でもそれを"大切"って思わなくてもいいだろう？』

どういう事だ？と思った俺の施行を呼んだのか、Aさんは例えば……と続ける。

『ナンパしてくる男やストーカーをしてくる人、刺客とか。お前は好きになれるか？』
ジャミ「？なれるわけないじゃないですか。」
『ほら、嫌いな物好きになれてないぞ？』

そう言ってAさんは笑った。

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