【twst】 TIME OVER -第一節-【逆トリップ】【男夢主】 (ページ40)

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過去ドリーマー！！ページ40

過去

【過去クエスチョン！！の続き】
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Aside.

転生をするには〇ななきゃならない、トリップは何も知らぬまま過ごさなければならない……そんな理屈何て許せないって、そんなことを覆してやりたい……そう思ったのはいつだろうか。

今は自分の部活の部室に居るが、部員はおらず、代わりにといってはなんだがユウが居る。
ユウが見ている小説は転生物である。やっぱり転生でもしたいのだろうか。

大体の転生小説や漫画は主人公がなんらかの理由で〇に、転生するシナリオが多い。
そしてトリップは大体状況を把握できずに最初の方は過ごさなければならない。

なら"その世界の事を知ってながらトリップするとしたら"と思ったりしたことがある。
つまり"漫画やアニメーションの世界でなくてもその世界の事を知っている状態でトリップ出来るのなら"……ということだ。

そんな事が出来たら攻略に時間を掛けずに済む。自分の好きな事に時間をかけられる

「せんぱーい？聞いてます？」
『……悪い、聞いてなかった。何を話していたんだ。』
「もう、先輩の将来の夢についてですよ！」
『何でそんな話してたんだっけな……』
「私の進路相談ちゃんとしてくれません！？」

あぁ、ユウの進路相談してたのか……

『まぁ、俺は音楽を続けてたいかな。音楽は限界なんてないからな。勉強もないが興味ないし。』
「なるほど……」
『……それに。』
「……？」

俺は部室の窓を開ける。校舎は静かだが、外は部活を行う生徒が見られ、一際騒がしかった。

『音楽は俺を救ってくれたから。』
「救って……くれた？」
『あぁ、俺の心を変えてくれた。』

そう言って俺は笑う。思い出の歌を歌う。歌う事で誰かの心に届いてくれればいい。
前の俺では思いつかない夢だ。そして愛する人の願いも叶えられたらいいなと思う。

俺は息を大きく吸って吐く。
そして思い出した歌詞を紡いだ。