【twst】 TIME OVER -第一節-【逆トリップ】【男夢主】 (ページ39)

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僕は息を吐いて紅茶を飲む。視線が僕に刺さっている。なんだか、恥ずかしいんですけども……

『あ、悪い。……随分努力してきたんだなと思ってさ。』
ア「え？」
『手のペンだこ。普通に勉強するだけじゃ何もつかないのに君はついてたからさ。』

久しぶりに見たよ、俺以外のヤツ。と笑う。

『こんな言葉があるんだ。“Failure to prepare is preparing to fail”っての。』
ア「えっと……？」
『これは俺の元の国……日本がある地球ってのがあるんだけど、その惑星内にあるイギリスっていう国の専門家が言った言葉なんだ。』

Aさん、ストップです。僕の知らない単語がずらずら並んでるんですけども……？！←

『あはは！難しかったか？この意味は「準備をしないことは失敗する準備をしているのと同じことである。」っていう意味だ。準備を出来るだけしておかないでそのままだらけてたら失敗するぞって事だ。』
ア「！」
『君は失敗したかもしれないけど何もしないより全然いいって事を俺は言いたいんだ。』

分かりにくくて悪いな、とAさんは笑う。

ア「……ちなみに何ですがそれは何処情報で？」
『ん？トリップマジックだよ。……なーんて言いたいところだけど、情報源はユウだよ。』

やっぱり……！！1番ユウさんがオーバーブロットに立ち会ってますからね！！←
くっそ！！口封じでもしておけば良かった！！←

『傷をえぐるようで悪いが俺は記憶をたどるユニーク魔法？とかいうやつだ。だからお前等がオバブロ？してる姿も見たんだよね。』
ア「忘れてくださいっ！」
『あはは！無理だよ。俺の後輩の勇士を忘れたらアイツに怒られちゃう。』

そう言って煽りながらも寂しそうに笑う。

『そろそろ深夜になるよ。君も寝るといい。』
ア「ありがとうございます。」
『あ、そうだ。……はい、これ』

そう言って渡してきたのは"グラジオラス"だった。

『相談してきたヤツに毎回渡してるんだ。君にもあげるよ。丁度5本あったし。』

その言葉を期に僕はAさんの部屋を出た。

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"グラジオラス(5本)"
→{努力が作る勝利}

“Failure to prepare is preparing to fail”
→イギリス人のニック・ヴァーリーが言った言葉。ベンジャミン・フランクリンの"By failing to prepare, you are preparing to fail."を元にしていると言われる。