【twst】 TIME OVER -第一節-【逆トリップ】【男夢主】 (ページ20)

今日:13 hit、昨日:17 hit、合計:2,179 hit

next ページ20

.

どう解決するか……

『争いは何処かで起こる。だけどそれを命懸けの物にするか誰も傷付けない物にするかはお前等次第だ。』

そう言うとA先輩は紅茶を一口飲み、息を吐く。

『両親に縛られてるならさ一回でも良いから自分の意見言ってみ？但し、怒る以外で伝える事。』
リ「自分の意見を……」
『まぁ、人生のスピーチってとこよ。』

人生の、スピーチ。

『自分はこういう事したいんだ、だって……こういう理由があるから……って相手が納得出来るまで説明し続ける。出来なきゃ再チャレンジ。』
リ「夢を語る……みたいな感じですか？」
『そうそう！飲み込みが早いねぇ。でもそれが達成出来ない時もある。その時の場合も考える。』

シラミ潰しみたいな感じだな。とA先輩はカラカラと笑う。

『で、寮生とだが……まぁお前を好む奴も嫌う奴も出てくるのはしゃーない。人間そういうもんよ。アドバイスとしては“友達を作ること”かな！』
リ「友達を作る……？一体それがどう効果があるんですか？」

友達を作ったとしてもどうしようもないような……

『ちゃんと効果はあるよ。だけど“間違いをちゃんと間違いだと言ってくれる友達”が大切。』
リ「！！」
『辛辣な言葉でお前を傷付けたとしてもお前を味方する奴じゃ無くてお前が間違えてたら間違いだと言ってくれる奴と友達になれ。』

間違いを間違いだと言ってくれる友達……

『甘やかすだけじゃダメなんだよ。別に甘やかす友達がいたっていいさ。だけど間違いを正せる奴とも仲良くなれ。自分が迷って違う道に逸れてしまったら助けてくれるよ。』

つまりその友達がお前の人生のキーだ。とA先輩がボクを指差して言う。

『あ、友達・友達じゃないは自分で判断しろよ？先輩後輩が友達っていう奴も居るし、祖父母が友達だって言う奴もいる。』
リ「祖父母は無いんじゃないんですか？ww」
『そうだなwww』

あはは、と2人で笑う。

『スッキリしたかい？そろそろ寝な。眠いだろ。』
リ「はい。話を聞いてくださりありがとうございます」
『いいんだよ。またおいで。』

そういってA先輩は僕に"ポインセチア"を渡した。

本当にA先輩は凄い人だ……
モヤモヤとしていた心がスッキリとした。

僕は未来に胸を躍らせながら廊下を歩いた。

ｰｰｰｰｰ

"ポインセチア"
→｛幸運を祈る｝