【歌い手】自分のために【海賊パロ】

自分7 ページ8

椿side.



何故かは分かっていたがいきなり倒れるとは思ってなかったな……
頭で考えすぎたのか分からないが頭が痛い。夜だし冷えるよな……



T「……またやっちゃったな……」



また“見えていたのに”……俺が出ちゃダメなの知ってたのになぁ……



T「すまない……こんな頼りないリーダーでごめんな。」



そう。本当は俺はこの場所に居てはいけない存在だった。
なのに俺は来てしまったし、トラウマを無理矢理思い出させてしまった。

ホント、最低な奴だって自覚してる。だが……



T「俺は俺が正しいと思った方に進むから。例えそれがお節介すぎたとしても。」



〜



穂奈美を担いで船に戻る。
戻る前に少し山賊に襲われたが……

目の前にはいつも乗っていたsing船が佇む。



ま「？！聖君！？」
S「聖！」



まふと静華か……



Z「どうしたんですか、その怪我。」
T「……途中山賊に襲われた。」
セ「穂奈美ちゃんは……」



言い辛いが言っておかなければならないか……



T「オークションに出品されるであろう子供達を見つけた。多分だが、自分と重ねたか……」
そ「そっか。……無事で良かったよ。」
T「俺も五体満足の状態でいれて嬉しいよ。」



四股切られたら歩けないし、穂奈美に影響をかけてしまう。本当に無事に帰れて良かった。



だが、一喜一憂と言うべきか……油断は禁物だ。穂奈美が起きるかどうかわからない。



T「故事成語で言う……“塞翁が馬”か……」


ｰｰｰｰｰ

『塞翁が馬』
→幸が不幸に不幸が幸にいつ転じるかわからないのだから安易に喜んだり悲しんだりするべきではないと言うこと。

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