おともらち ページ2
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れおくんは保育園が同じだった。
いつもムッとしてた、最初は怖かった。
けど、お昼の時間に1人で食べてたら、梅干しちょうだいって言われて、好きでも嫌いでもなかったから、いいよってあげた。
「さんきゅ」
そっから段々とわたしに心を開いてくれた。
「なまえ、Aってゆうんだ」
わたしの左胸についた名札バッヂを見て言った。
同じようにわたしも名前を聞いた。
「うん、れおくんってゆうの?」
「そう、おれ、れおってゆうんだ」
「おともだち、なろうよ」
周りに仲良い子がいなかった、
わたしの唯一のおともだち。男の子。
「もうおれら、おともらちだよ」
そう言って、ちびっちゃく三つ編みしてたわたしの頭をポンと手を置いて、撫でた。
その日以来、外遊びはふたりでおにごっことか、砂場でおおきなお城作ったりした。お昼は一緒に食べた。
わたしもれおくんも家庭の事情で最後の方まで保育園に残っていた。
どっちかが先に帰る時には決まって、
「Aちゃんまたね、」
「れおくんまたね、」
そう言い合っていた。
幼馴染みのれおくんとわたしのお話。
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まめこ(プロフ) - この小説とっても好きなので続きがとっても楽しみです!! (2020年5月31日 22時) (レス) id: 561fa70743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かれん | 作成日時:2020年3月10日 0時