出会いは ページ1
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「ねえ、梅干しちょうだい」
ひとりでお昼ごはんを食べてたわたしに喋りかけてくれた、優しいあなた。
わたしのこと、覚えてますか?
あの時、どう思っていたの?
そうだよね、保育園の時の話なんて覚えてないか。
じゃあ、小学校。
わたしが引っ越して、東京の小学校に通った。
そしたら、小2の時かな、偶然と偶然が重なってわたしと同じ小学校に転校してきたあなた。
『またAちゃんと帰ってるじゃ〜ん!』
『仲良いよね〜。もしかして?』
放課後、そんな言葉が行き交う中。
「家が近くて、一緒に帰ってるだけ。」
「一緒に帰っちゃ、悪い?」
そう言ってくれたあなたはなんだかヒーローみたいにかっこよくて、少し照れ臭そうにしてるとわたしでも気づく。
「れおくん、ありがとね。」
「いや別に、」
そう隣で耳を赤くして照れてるの
これは保育園の時からずっと
「じゃあ、ランドセル置いたらおれんち集合」
って、小学校から帰ってきて一緒に行く駄菓子屋さん。
「わたし、ハズレだった」
「オレ、大当たりだった〜!」
「すごい!れおくんよかったね、」
大当たりだと、好きな駄菓子3つもらえるの
そう少し悲しそうに答えると、帰り道に
「手、かして」
そう言ってわたしの手にドロップふたつのせてくれた。
「れおくんってやさしいよね、」
「Aちゃんはとくべつだから」
そのまま、そのまま大きくなってったわたしたち。
「れおくん、今日駄菓子行ける?」
「ごめん、ダンスあるから」
「そっか...頑張ってね」
そうだよね、忙しいもんね
そのまま中学校も高校までも同じところに行った。
中学校は公立で、高校は都立行く為に、半泣きしながら受験勉強とか対策とか一緒にやったっけ。
高校受験終わって、高校入学ってとき
学校以外で、ダンス漬けなれおくんは近所でもなかなか会えなかった。
だかられおくんが学校にいる時間を大切にした。
れおくんがオーディションを受けて、合格すると、段々と自然に離れてしまったわたしたち。
正直、寂しかった。でも、そんなわがまま言っている場合じゃなかった。
同い年なのに、夢、どんどん叶えていく
れおくんはすごいな、住む世界が違うようだった
そんな幼馴染み、今何をしているの
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まめこ(プロフ) - この小説とっても好きなので続きがとっても楽しみです!! (2020年5月31日 22時) (レス) id: 561fa70743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かれん | 作成日時:2020年3月10日 0時