検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:12,128 hit

出会いは ページ1

.





「ねえ、梅干しちょうだい」





ひとりでお昼ごはんを食べてたわたしに喋りかけてくれた、優しいあなた。




わたしのこと、覚えてますか?



あの時、どう思っていたの?





そうだよね、保育園の時の話なんて覚えてないか。



じゃあ、小学校。


わたしが引っ越して、東京の小学校に通った。

そしたら、小2の時かな、偶然と偶然が重なってわたしと同じ小学校に転校してきたあなた。





『またAちゃんと帰ってるじゃ〜ん!』


『仲良いよね〜。もしかして?』






放課後、そんな言葉が行き交う中。





「家が近くて、一緒に帰ってるだけ。」


「一緒に帰っちゃ、悪い?」




そう言ってくれたあなたはなんだかヒーローみたいにかっこよくて、少し照れ臭そうにしてるとわたしでも気づく。




「れおくん、ありがとね。」


「いや別に、」




そう隣で耳を赤くして照れてるの

これは保育園の時からずっと



「じゃあ、ランドセル置いたらおれんち集合」





って、小学校から帰ってきて一緒に行く駄菓子屋さん。



「わたし、ハズレだった」


「オレ、大当たりだった〜!」


「すごい!れおくんよかったね、」



大当たりだと、好きな駄菓子3つもらえるの

そう少し悲しそうに答えると、帰り道に



「手、かして」



そう言ってわたしの手にドロップふたつのせてくれた。



「れおくんってやさしいよね、」


「Aちゃんはとくべつだから」




そのまま、そのまま大きくなってったわたしたち。



「れおくん、今日駄菓子行ける?」


「ごめん、ダンスあるから」


「そっか...頑張ってね」



そうだよね、忙しいもんね



そのまま中学校も高校までも同じところに行った。


中学校は公立で、高校は都立行く為に、半泣きしながら受験勉強とか対策とか一緒にやったっけ。


高校受験終わって、高校入学ってとき


学校以外で、ダンス漬けなれおくんは近所でもなかなか会えなかった。


だかられおくんが学校にいる時間を大切にした。



れおくんがオーディションを受けて、合格すると、段々と自然に離れてしまったわたしたち。



正直、寂しかった。でも、そんなわがまま言っている場合じゃなかった。



同い年なのに、夢、どんどん叶えていく



れおくんはすごいな、住む世界が違うようだった




そんな幼馴染み、今何をしているの


.

おともらち→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
183人がお気に入り
設定タグ:佐野玲於 , GENERATIONS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まめこ(プロフ) - この小説とっても好きなので続きがとっても楽しみです!! (2020年5月31日 22時) (レス) id: 561fa70743 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かれん | 作成日時:2020年3月10日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。