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甘える ページ16

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『良かったらAちゃん送ってくよ』

「え、あの、でも、大丈夫だよ」

『もう夜だし、女の子1人で帰すのは、なんか心残りあるし…』

「あ、うん…」



『こういう時は甘えるもんなの、分かる?』


玲於くん口挟んでくるの、まあど正論なのかも


初対面の男の人って少し抵抗あるけど、ショウくんなら良いのかな〜玲於くんの知り合いさんだし



「じゃあお願いしますっ」




お会計はショウくんが払ってくれたみたい



『レオ今日はありがとう、また集まろうな!』

『いやぁ〜普通に楽しかったし喋りすぎたよな俺(笑)』

『ベロベロにならなくて良かったけど』

『俺酔うと収集付かなくなるから(笑)』

『ほんと昔からそう』

『んじゃ、タクって帰るわ』

「玲於くんありがとね!」

『ん、じゃあな、近状報告は絶対だから』


って片手で電話のもしもしマーク作ってニヤニヤしてるの、電話しろよとでも言ってる


玲於くんをタクシーに乗るところまでショウくんとふたりで手を振って見送った


『…この後呑み直したりする?』

「あ、でも明日ショウくんお仕事じゃない?」

『あるけど、昼からかな〜』

「そうなんだね〜」

『Aちゃん仕事ない?』

「うん、ない!」

『じゃあ、軽く呑む?』

「ぜひ!」


じゃあここはどう?ってフラッと立ち寄れるようなバーを提案されたから、もちろんそこでって事になった

歩いて行けるから歩くことに


ショウくんとふたり並んで歩く。


「わっ、」


後ろからすごいスピードの車がきた

それと同時にショウくんがわたしの肩ギュって歩行者側に寄せて守ってくれた。ボディタッチって、びっくりしたけど紳士的だなって思った


『歩行者側歩いてもらうべきだったのに、こんなことして申し訳ない』

「全然、ありがとね」


その後店に向かって歩いてると、不意に当たるショウくんの左手とわたしの左手。これは当たらないように避けた方がいいものなのか…?


とか思ってたら、恋人つなぎのように握られたふたりの手。こういうことに不慣れだったわたしはどのようにリアクションして良いのかわからなかった


「手…」

『ごめん、あの…ほら、これはAちゃんが離れないようにってことで』

「そう…」

『イヤ?』

「ううん」

でも本当はなんか嫌だな、この感じ


さっきより口数が減る、なんだか気まずいけど友達として手を繋ぐって、玲於くんともしてたかもって過去を思い返したりした





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当たり前→←ショウくん



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まめこ(プロフ) - この小説とっても好きなので続きがとっても楽しみです!! (2020年5月31日 22時) (レス) id: 561fa70743 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かれん | 作成日時:2020年3月10日 0時

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