俺の可愛い可愛い強がりな弟ちゃん【浦島坂田船】 (ページ4)

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やっぱりセンちゃん最高ページ4

「ただいｍぐふぁっっ」

「おかえりぃ兄ちゃん！！！」

帰ったと同時に飛びついてきたのは、赤い髪が特徴的な
かわいい末っ子。満面の笑み。かわいい。

「おんおん、ただいまぁ明…。相変わらず元気なのな」

「僕今日うらさんから新作のパンもらったんよー！めっちゃおいしかった！」

「はいはいよかったねさかた…。兄さんおかえり」

「センちゃーん…」

俺にひっついて離れなかった明を引き剥がし、やれやれといったような表情で奥から出てきたのは
これまた可愛い俺の弟。センちゃん。

「さかた、ちょっと僕兄さんに話さなあかんことあるから先にリビングで待っててなー」

「んぇ、そーなん？わかったぁ」

物分りの良い弟で良かった。
この分かりやすい位置に負った傷にも気づかない純粋さで良かった。

「ほら、手当すんやろそのわっかりやすい位置の傷」

「なぁんで明は気づかないんだ」

「そんなん知らん。はよいかんとその傷炙るぞ」

「ひぃんこわ」

まったく、なんて言いながらも部屋に連れてって手当の準備をしてくれるあたり
こいつまじもんのツンデレだよな。ほんっっとかわいいわ。

「ったく…ほんまにこんな傷誰につけられて帰ってくんねん」

「俺の顔に不満を持った奴」

「今の発言ほとんどの男敵に回したからな」

「んぇー俺しらなーい」

口笛を吹きながら手当を受けていれば、消毒液に浸したコットンをおもいっきり顔に叩き付けられる。

「いっっった！」

「なんや、まだそんなこと言う元気はあるんや」

痛がる兄をよそに、ニヤっとした笑みでそう言ったこいつに何故だかやるせない気持ちになって
軽くデコピンをお見舞いしてやった。