大丈夫だって (ページ40)

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俺らを乗せた車はすぐに病院へと向かった。

その車中は当たり前だけど樹の話で持ちきりで。

樹に何をしたいかもみんなで考えた。

高地と北斗は説教をするらしい。

きょもは「ほどほどにしときなよ」とは言ってるけど止める気はないのは明らかで。

っていうか楽しんでる笑

そんなきょもはトマトを大量に食べさせるらしい。

トマト料理を振る舞うんじゃなくて生のトマトをあげることが重要だとか。

高「慎太郎は？」

「俺は…お礼を言いたい。」

謝るんじゃなくてお礼がしたい。

少し俯きながら言えば流れる沈黙。

「いいんじゃない？」とか「うーん…」とか何も反応が無から何かまずかったかと不安になって3人の顔を見れば笑っていて。

北「よかった〜。謝るって言ったら俺キレてたかも。」

「えっ？」

大「フフッ､俺らの思い､慎太郎に届いててよかった。」

高「しっかりお礼伝えなね。」

そう言って俺の頭をワシャワシャとする高地はやっぱり最年長だ。

北「あー、樹に早く会いたい。」

大「北斗珍しいね、そんなこと言うの。」

北「……うん。」

きょもほくもきょもほくしてる笑

高「っていうかジェシーのメッセージ短すぎ笑樹の様子とか送って欲しいんだけど笑」

北「ほぼ電報なのよね、これ。」

大「まぁ、ジェシーらしいけどね。」

「そうだけどさぁ…笑」

久々の和やかな空気にほっとするような感覚を覚えていると､「着きましたよー。」というマネージャーの声。

大「やっと？」

マ「これでも急いだんですっ！」

いつもならなんとも感じないけど､樹に関する情報が少ないこと＋樹に早く会いたい気持ちのせいで駐車する時間さえも焦ったく感じる。

それはみんなも同じらしく､気づけば「もう待ってられない！」と4人で車から飛び出していた。