【刀剣乱舞】青い瞳の彼は刀剣達と生きる【男主】 (ページ6)

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「主の国のお菓子は色々あるんだね」

お茶の時間に皆が広間に集まる。
光忠が紅茶を飲みながら言う。

「でも、僕は日本の食べ物の方が美味しいと思うけどね」

主は紅茶を味わいながら答える。

「そう言えば主、文が届いていたよ」

隣に座っていた歌仙がさり気無く主に文を渡す。

この本丸担当の役人からで、主を気遣ってか文は羊皮紙に英語で書かれていた。

手紙を受け取った主は開くと読み始める。

「……」

主は少し難しい表情になる。

「どうされました、主」

一期が心配そうに声をかける。

「あー、えっと……明日、役人の人が来るって」

「あのよく働く新人の兄ちゃんだろ？大将も仲良いじゃねえか」

薬研がお菓子をたくさん食べて、お腹をさすりながら言う。

「うん…。それは良いんだけど、もう一人連れて来るって」

主は珍しく焦った様子で立ち上がる。

「少し失礼するよ。手紙を書かないと…」

「ちょっ、君！走ってはいけないよ！」

歌仙が止めたものの、主は走って行く。

しばらくして戻って来た主は、こんのすけを抱いていた。

「審神者様！すぐに届けることは可能ですが…」

「主どうしたんだい？」

「光忠…あのさ、皆に黙ってたんだけど、本丸に来る前にね、ある刀に会った事があるんだ」

主は溜息を吐くと、

「その刀が……「俺の事か、蒼！」」

スパーン！と襖が開き、立っていたのは……

「Why are you here！？」

主は驚き過ぎて、母国語を口にする。

「すまないが、君の国の言葉は分からないんだ」

そう言って楽しそうに笑う刀と言うのが

「鶴丸国永…」

主は後ずさると、丁度片付けで立ち上がっていた光忠の背中に隠れた。

「主？どうしたんだい？」

「光坊じゃないか！」

鶴丸は広間へ入って来ると、光忠の方へ行く。

「鶴さん…久しぶり、と言いたい所だけどね。どうして主は鶴さんから逃げているのかな？」

光忠は主を守る様に背に隠し、鶴丸を見据える。

他の者達も数振立ち上がると、主の傍へ寄る。

「君…俺とした約束を忘れたのか？」

鶴丸は悲しそうに笑う。

「鶴丸国永、貴様いきなりやって来てどういうことだ？」

長谷部が厳しい声で言う。

この本丸で鶴丸国永、と言う刀は顕現されていないのだ。
それなのにどうしてこの刀がここに居るのか、そして主の事を知っているのか、皆不思議だった。