【刀剣乱舞】青い瞳の彼は刀剣達と生きる【男主】 (ページ5)

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ある日の事、主が近侍である一期と長谷部と共に書類整理をしていた。

長谷部が書類整理を手伝うのは、いつもの事で主は感謝していた。

「もうすぐ遠征の部隊が帰ってきますね」

長谷部が机に置かれたアンティークの時計を見て呟く。

「出迎えようかな、一期も弟達に会いたいだろう？」

「はい、参りましょう」

「長谷部も一度休憩しよう？」

皆で遠征部隊を出迎える事になり、玄関へ向かった。

「帰ったよ、主。調子はどうだい？」

隊長である歌仙が爽やかに言う。

「変わりないよ。皆怪我はない？」

「確認したが、全員無事の様だよ」

部隊は、歌仙、山姥切、五虎退、鯰尾の四人だ。

刀剣の数が少ない為、部隊の数も少なくても済む様難易度の低い場所へ出陣する事が多い。

皆定期的に出陣しているのでレベルの偏りも無く、初期刀の歌仙でもそこまで高いレベルではなかった。

「山姥切、お疲れ様」

主は、布に着いた泥を落としている山姥切に労わる様に声をかける。

「ああ、あんたは大丈夫なのか？」

他の本丸の山姥切の事はよく知らないが、いつもさり気無く気遣ってくれる彼を優しい刀だ、と主はいつも思う。

「主さん！疲れたので、ティータイムにしましょう！」

主の背に飛びつくのは鯰尾で、主は微笑む。

鯰尾に限らないが、短刀や粟田口の子達は主の使う言葉をよく使いたがるのだ。

「鯰尾っ！主に飛びついてはいけないといつも言っているだろう」

一期が慌てた様子で言う。

「大丈夫だよ、一期。内番の子達も呼んでお茶の時間にしようか」

「やったー！燭台切さんにおやつのリクエストしてきますね！」

鯰尾は嬉しそうに走って行った。

「僕も光忠の所に行ってくるね、五虎退も一緒におやつを選ぼうか」

主は五虎退に手を差し出す。

「は、はいっ…！あの、僕っ、主様が以前言っていた”すこーん”と言うものが良いです…」

五虎退は恥ずかしそうに言う。

「そうだね、僕もそんな気分だよ。乱や清光も食べたいって言っていたから、光忠に頼んでみよっか」

主は五虎退と、途中で会った薬研と共に炊事場へ向かった。

「オーケーだよ！少し時間を貰えるかな？」

光忠は何とも素晴らしい程の笑顔で頷いた。

今日の炊事当番は光忠と清光だ。

以前から光忠は主が持っているお菓子のレシピ本を読み込んでいたので、かなりの種類のお菓子を作る事が出来る様になった。