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手伝いも終わり夕刻になると、春親の好きな香りが漂ってきた…。
調理場へ向かうと、燭台切、堀川、加州が居た。
「今日はハル君の好きなカレーだよ？」
燭台切は笑顔で言う。
「まあ、ハルは嫌いな食べ物なんて無いけどね」
加州が笑う。
「若君はえらいですよ？兼さんの苦手な物も代わりに食べてあげてるみたいですし」
堀川が苦笑いで言う。
「知ってたの？」
「勿論！兼さんはバレてないと思ってるみたいだけど…若君が嬉しそうなので、良いかなって」
「うん。それに苦手な物だけじゃなくて、僕の好きな物もよくくれるんだよ」
春親は嬉しそうに笑う。
その後、食事の支度を手伝っていると広間にたくさんの刀剣が集まって来た。
基本的に食事は皆バラバラだが、特別な祝い事や宴会の日はほとんどが集まる。
出陣や遠征で遅くなる刀剣の為に、準備をして置いておく事もよくある。
今日は叔父も夕食を共にする事になったので、春親は叔父の前に座って食べた。
「ハル、明日学校終わりに政府で待っていてくれるかい？」
「良いけど…何かあるの？」
「現世の方で少し行かなきゃ行けない所があってね、ハルにも来て欲しいんだ」
「うん、分かったよ」
春親はそれ以上は何も聞かなかった。
和泉は安心しつつ、隣の山姥切を見る。
「山姥切も一緒に来てくれるかい？許可は取っているからね」
「ああ」
特に断る理由も無い山姥切は頷く。
「良いなあ、山姥切さん。主、俺も連れて行ってくださいよ！」
鯰尾が羨ましそうに言う。
「鯰尾、遊びに行くわけではないのだから…」
一期が嗜める。
「そうだね、鯰尾にはつまらないと思うからね…いつか皆で遊びに行こうね」
和泉は微笑む。
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作者名：結桜 | 作成日時：2018年1月26日 22時
