リボン-2

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北山には来ないように頼み込んで俺1人安田さんが行っていた場所に向かう。



公園は小さくなくてそれなりに広く、遊具のある場所もあれば散策コースや陸上施設もあったりして結構な広さだった。ある程度の時間になれば公園の駐車場は閉鎖されるがある1か所だけは開いたまま。






そこに……ひーくんの車を発見したのは0時近くだった。






この近くで会う？







公園の入り口を入ればこんな夜中にウォーキングしている人がいて結構ビビった。








犬の散歩までしているってどんな公園やねん。









照明があるから出来るんやなって感じ。目立たない場所を通りながら俺は『いつもの場所』がどこ何か分からずやみくもに歩くのを避け地図を見て予想を立てる。







人目の付かない場所……庭園？









そう思いながら0時まであと数分を確認して急いで向かった。









広大な場所でひーくんの姿を見つけたのは奇跡だって思うた。









園庭近くの施設近くにいて、自分の予想は外れやったけど近くにいたから良しとしようって思いながらオブジェが置かれた場所に身を隠した。









声が聞ける？そんな距離を保ちながら。









薄暗いその場所で、ひーくんは1人でなく見たことないガラの悪いお兄さんたちもいて自分の知っている兄でない姿が見えてもやっとした感情が生まれてくる。









「隆平。」







声はひーくんだ。







生唾を飲み込み、何かが起きるのか分からない恐怖を感じた。









心臓の鼓動が早まっていく。なにこのアニメ名探偵のような行動している俺って……北山から借りた漫画読み過ぎた？80巻まで読んだ俺があほやった？








そんな気持ちになっていくと足音が聞こえオブジェ近くにある池に映る彼の姿を見た時に……









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