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辛うじて生きているような感覚になる僕らはきっとブラックの側面が大きく存在しておるんやと思う。飲み屋でこんなくだらない会話をしていても周りの笑い声を聞きながら会話をする。僕らの会話にはそう言うウィットにとんだものでなく地味に暗い。

余りの暗さに何が楽しい？そんな疑問を投げかけられてしまうくらい暗いのに居心地のいいのが小山くんだから？

謎やなぁ。

2本目の煙草を銜えた時やった。

スマホに目線を落としてからすぐに顔を上げた時に気づく。
店内の騒がしさの中に聞き覚えのある声に。
ゆっくりと視線を向けた時に飛び込んで来たものに火をつける前の煙草は無残にも床に落ちた。

―――――ヤスは村上の事が大好きマンだから

横山さんの言葉が脳内で繰り返されていく。

やっぱりわからへん。

僕のどこが気に入ってのか全く分からへん。

「知り合いがいた？」

小山くんの声に僕は少しだけ困った表情をしてから素直に頷く。

「窓側の方を睨みつけていたからこれはこれはって思っていた。」

「睨んで？嘘、マジですか？」

「ブラックマルちゃんでした。」

「その言い方嫌やわぁ。」

なんてふざけた言い方をするけど、僕の中で真っ黒な闇が生まれているのは確か。

人間関係は難しい。
つくづく思う瞬間。

落とした煙草を拾い灰皿に置いてから新しい煙草を銜えてから僕は紫煙を天井に向けて吐き出すと同時に小山くんはタブレットを眺めて言うた。

「例の人？」

「例とは？？」

「先輩って人。」

この人の察知力半端ないと思いながら僕は素直に頷く。

「連絡してこない先輩って人でしょ。」

「間違いではないですね。」

チラリと僕に視線を向けてから小山くんはゆっくり言葉を言う言葉は僕の気持ちを代弁しているかのような言葉。

「忙しいからスマホを見る事が出来ないって言い訳はまかり通らないよなぁ。今のご時世、スマホなければ何もできないんだし、連絡できないじゃなくて連絡する順番を後に回しているから出来ないって言うだけだと思う。別の人に連絡は出来るけど、特定の人だけに連絡が出来ないと言うのは簡単に言えば後回し。」

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