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ほんの数秒が、ものすごく長い時間に感じ
たつくんから離れ「ごめんね。風呂やったね。」そう言葉を僕に返した。
越えてはいけない
そんな言葉が頭に過った。
「ヤスから連絡来たで。明後日には迎えに行けるって言うてた。」
そんな言葉を言うたのは信ちゃんで、僕の所に連絡ないのになんで？そんな表情になってしまう。
「一昨日連絡していたんよ。オーディションは合格できたんか？って。そうしたら合格で来たってお
知らせと共に迎えの話まで来てな。」
「そうなんや。僕の所に連絡くれてもええのに。」
「俺に言うたら伝わるからか？」
そう言う問題やないと思うねん。
急遽でも、大事な人を預かることになったんだからそこは僕に最初に言うもんじゃないの？そんなモヤっとした気持ちの中、スマホを見るけどやっぱり当の本人からの連絡はない。
「もしくは相手に内緒にしたいか。」
「たつくんに？」
「自分の口から合格したを伝えたいとか。」
「それでも僕に言うたらええやん。なんかそこちゃう気がするんよな。」
思わずむっとした口調で言うと信ちゃんは僕の頭をポンポン叩いて「よしよし。」なんて言うけどそう言う問題でもない。ヤスは何でも先に信ちゃんに伝えたいって言うのはやはり未だに上下関係のせいなのかな。
「隆平は今日は泊まるんよな。」
「帰りますよ。」
「え？帰る？」
「同じ服で仕事行けへんもん。」
「スーツやないんだからええんちゃうの？なんなら置いている服を着て行けばええやん。」
「それでもええですけど、たつくんに言うてへんねん。」
「言わないとダメなんか？」
ダメではない。
なんとなく伝えてないからダメだって僕の中で思っているだけで……気にする事ではないのになんで僕はそんな事思っているんだろう。
「店のママにお願いして伝言します。」
「スマホ持っていないって言うのは困るな。」
「ヤスが使ってないスマホを渡すとええのに。」
「無理だな。」
「え？なんで無理なの？」
「物持ちええから。今使っているのだって5年経過しているで？」
たまに思う。
信ちゃんはヤスもことをよく知っている。
後輩だから
それだけではない気がする。
可愛がっている
それだけではない気もする。
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kkoyanagi(プロフ) - は〜い(^^ゞきながに待ってます (11月9日 8時) (
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2023年6月27日 16時
