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「兄ちゃんおもろいな。」
「そうですかね？普通やと思いますよ。」
「いや、ヤスの後輩だけある。」
「ダンサーでないですけどね。」
「顔見てわかっているから。」
「…………顔の事は言わんで欲しいけど。」
「そうなん？」
「ダンサー顔ではないですから。」
僕はそういうてからサービスのウーロン茶を飲んでから使命が終わったと確信。
「帰ります。」
間違ってない、僕の言葉。
帰って風呂に浸かりたい気分だし、オカンから届いた宅配便の開封の儀もしたいし。
「後輩。」
「なんです？」
「泊めてくれへん？」
「…………はい？」
「泊めてくれへんか？」
「なんで？」
「メモ持って来てくれた情けで。」
「情けで？いえいえいえいえいえ、そこはホテルとか行きましょうよ。」
「苦手、ホテルの枕。」
「いや、ちょっとそれは。」
非情に困った。
いや、こういう場合……どうしたら……
慌てた感じで遥さんは僕の隣に座って両手を合わせて頼むって感じになっている。
これどうしたらええねん？
薄暗い照明
顔を上げた遥さんが僕をじっと見てくる
なに？
何か僕はした?
軽い恐怖を感じる
遥さん指が僕の方に来てビビって目をぎゅっと閉じた。
どつかれる？
え？叩かれる？
どっちにしろびくびくやで？？
数秒して何かが触れる。
指が頬に触れ
口元の黒子に触れ
「気づかんかった……照明暗くて……」
そんな言葉を言うてからマスクをずらし
微かに唇が動く。
どこかで
そう数日前に
見かけた？
いや
会った？
店内でお姉さんが歌っているのはまさかまさかの『高嶺の〇子さん』でものすごく盛り上がっている。
――――会いたいんだ 今すぐその角から
飛び出してきてくれないか
夏の魔物に連れ去られ 僕のもとへ
.
遥さんは口にする
その言葉を聞いて僕は小さい声で彼に告げる
歓声と同時に照明が一度落ちる
真っ暗になったほんの数秒
触れたのは……
唇やった。
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kkoyanagi(プロフ) - は〜い(^^ゞきながに待ってます (11月9日 8時) (
レス) @page50 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2023年6月27日 16時
