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『シフト出たので、オカンの言うてる日に帰ります。』

速攻返事を返した、うん、返した。

１本吸い終わっても返事は来ない……

ピコンと反応が来た時の空白がずっと続いてこの1文。

『絶対ですよね？』

ひぃぃぃぃ、この口調はヤバイ、やばすぎる

『絶対帰ってきますよね？帰って来ない事２回ほどありますよね？バックレたことありますよね？あの時の言い訳は一切効き目ないですからわかっていますよねぇ。』

仕事言うて逃げたのを根に持っている……
ひぃぃぃぃ

やばい、やばい

『絶対帰ります。』
『絶対帰ります。』
『必ず帰ります。』

必死に書いた。

『10時に必ず顔出せ。』

オカンのぶち切れ危険。

慌てて『必ず。』そう返事を返してから僕は髪の毛を掻いた。

帰るのは簡単なんよ。

新幹線に乗って直ぐやし、近くても遠い。

何か居心地が悪いって言うかなんて言うか。

オカンにしたら大学や専門に行ってなにか手に職でも思うたかもしれへん。

でも、僕は行くことをしないで居間の生活を選択したのをあまりよろしく思ってないのかもしれへんって言う、勝手な推察。

帰って来い

その日は祖母の3回忌

そう言う行事と言うか家の事は大事だと言う事を言いたいんやって。

子供の頃無数に心配をかけ、大人になってもさらに心配をかけほんまあかんって思うけどそれはそれで仕方がない。

寺で長々な説法を聞いていると眠くなっちゃうし、会う親戚に何しているか言われる度にバイト生活言うと妹と比べられちゃうのも仕方ない。

自分が選んだ道やから余計に。

「煙草の本数増えたんじゃないの？」

口調までオカンに似て来たあっちゃん20代前半を満喫中。

「そこまでやって。」

「お兄ちゃん、暇になるとすぐ煙草吸うんだもん。」

「あの会話の中に突入する勇気はない。」

「……それは私も無理。おっちゃんの長話聞いていたら疲れちゃう。」

「せやろ？」

なんて言うてから灰皿に煙草を押し付けると同時位に気づく。

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