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「ヤスがダンサーに急に方向転換したのにはほんまにびっくりしたん。」

その言葉はヤスの今現在の仕事の報告を貰ったのは相当後だったことを未だに根に持っている感じに聞こえてしまう。

それくらい、信ちゃんはヤスの事をかわいがっていたのかもしれんけど。横山さんには早かったのは知っている、シフトの関係もあったからだとは思うけど。

「明日は何時や？」

「僕？」

「他に誰がいるねん？」

「明日は11時からです。」

「なら……ええか？」

なんて言葉を言われ断る気なんてない。
重なった手はそう言う意味で僕は素直になずく。
幸せな時間はこうして続く。
そう思う。

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―――――りゅうちゃんなら大丈夫

そんな言葉を聞いた記憶は遠い昔。
元気でいるかな……
なんて未だに思い出す。

信ちゃんの寝息を聞きながらそんな昔を思い出すなんてものすごく失礼かもしれへん。

でも、思い出してしまう。

僕の体にある傷を見るたびに、あの時に経験したほんの少しの時間が愛おしく感じてしまう。苦しかったあの時に救いをくれたた人、今は何処にいるか分からへん。

元気でおったらええな

そう、思いながらあの日から過ごしているんやけどな。

信ちゃんにくっついても眠りはなかなか来なくて背を向けてスマホをこそ。っと、操作する。

眩しくないように布団に被って明るさ軽減。

連絡先を交換した際にまさかまさかのイン〇タまで教えてもらい、そちらをちらっと見に行く。

鍵アカウントはきちんと守る場所は守ると言う行動。

僕も教えたけど、写真なんてほぼない、見る専用アカウント。
楽しそうな写真だらけでほんまアクティブ。

あ……横山さん。

おぉ、信ちゃん。

僕の知らない信ちゃんや横山さんがいっぱいあってこれはこれで面白い。

ある1枚の写真

それが気になった。

笑っているその人はヤスのお友達？

物凄くニッコリして……どこかで……そんな感情が生まれた。

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